けものフレンズ3の『じゃぱり城のキンシャチ物語しょうたい』にて、新フレンズ「キンシャチ」が登場した。
同じタイミングに実装された星4フォト「おかしこうかんこ!」、星3フォト「黄金にかがやくのは」も並べて解説していくことにする。
キンシャチ
「キンシャチ」はマイペース属性のフレンズ。
攻撃特化でけもステータスと攻撃の高さはマイペース属性の中で現時点2番目の高さを誇る。
名古屋パルコで開催された吉崎観音コンセプトデザイン展で初登場したフレンズ。
「しゃちほこ」を漢字で書くと「鯱鉾」をと書き、「鯱(シャチ)」が含まれている。
海のシャチを思い浮かべるが、鯱の姿をかたどった空想上の生物であり、海のシャチとは全く別物扱いとされている。
シーサーバル道場向けの性能
「キンシャチ」は高い攻撃ステータスの他に、けものミラクルのダメージ量、プラズムの高さ、与ダメージバフの豊富さのいずれをとっても非常に優秀で、シーサーバル道場ではぜひとも使いたいフレンズと言えるだろう。
特にプラズムに関しては現時点全フレンズで1位タイの高さを持っており、Tryフラッグの構成にもかなり恵まれているため、けものミラクルを使う直前のターンでどれだけTryフラッグによるプラズムを稼げるかがカギとなってくる。
ここに隊長スキルの「もーっとプラズム」も併用すれば、それだけでも大量のバフ効果のプラズムを稼ぐことが可能だ。
また、待機スキルのはねかえし付与効果も魅力で、反射ダメージは50%と非常に高い。
相手の大技などの大ダメージを受けるときに発動させておけば、大きくダメージを稼ぐことができる。
そして、はねかえしはシーサーバル道場では相手の行動の順番を崩すためにも有用なスキルだ。
相手が攻撃を繰り出し反射ダメージによって相手を撃破すると、それ以降の行動はすべてキャンセルされ、そのターンに繰り出す予定だった行動は次ターンに持ち越される。
これをうまく活用すれば相手の面倒な攻撃を相手の大技のタイミングと被せてスキップすることができる。
シーサーバル道場ではこの立ち回りが出来るかで戦況を大きく変えられるので、ぜひとも習得しておきたいテクニックとなる。
珍しいあせあせ耐性持ち
キセキ特性には珍しいあせあせ耐性付与効果を持っており、自身だけでなくマイペースの味方全体に付与できる効果となっている。
あせあせ状態の高耐性を付与できる効果を持つのはマイペース属性のフレンズで初となる。
あせあせ状態は待機スキルが発動できなくなる状態異常で、この状態異常を付与できるフレンズが現状いないことからお目にする機会はほとんどないが、今後シーサーバル道場の敵が使ってくる可能性も十分にある。
それを前持って対策できていると考えれば、かなり有用と言えるだろう。
他のアタッカーとの比較
ほかのマイペース属性のアタッカーと比べてどのくらいの差になるか比較してみる。
以下のフレンズたちはレベル70、野生解放4段階目、けも級4、けものミラクルレベル5で計算しており、けもコーラス、フラッグ強化値、プラズム等は計算に考慮しない。
フレンズ | 攻撃 | けものミラクル | 与ダメバフ | プラズム | 合計ダメージ |
キンシャチ | 8008 | 868% | 体力が100%の時 約2.10倍 | 70 | 約145887 |
【わたしたちのプライド】 ライオン | 7996 | 相手が単体 996% | 約1.71倍 | 50 | 約125517 |
カマイタチ・切 | 7999 | 相手が状態異常 840% | 味方3人の時 約2.19倍 | 60 | 約147258 |
結果は僅かに「カマイタチ・切」が高い結果となるが、プラズムは「キンシャチ」の方が高いため、Tryフラッグ次第ではキンシャチが上回る可能性は十分にある。
ただ懸念としては「キンシャチ」も「カマイタチ・切」も最大の与ダメージバフを発動できるかどうかにある。
「キンシャチ」は体力が一定以上ないといくつかのバフ効果が発動できず、「カマイタチ・切」はギブアップではない味方がぴったり3人の時にバフ効果が発動するため、発動条件のハードルが高いのが難点となる。
それと比べて「【わたしたちのプライド】ライオン」はダメージ量に関しては少し劣るものの、発動条件を持たない与ダメージバフ効果で揃えられているため、扱いやすさにおいては一番と言えるだろう。
また、「【わたしたちのプライド】ライオン」は得意技で自身の与ダメージをさらに高められるので、ここからさらに上昇余地もある。
よって、ダメージ量に関しては「キンシャチ」「カマイタチ・切」が魅力だが、かなり厳しい体力管理や味方の生存数調整が難しい場合は難なく「【わたしたちのプライド】ライオン」に頼るのもありだろう。
扱い難度は中級者以上
「キンシャチ」は高い攻撃力が魅力ではあるものの、その高い火力を発揮できるかは運やプレイヤースキルに依存する部分が大きい。
その理由の1つ目は、前述したように体力管理の面だ。
特性では体力70%以上の時に、キセキ特性では体力100%の時に発動する与ダメージバフ効果を持っているので、「キンシャチ」のバトル中の残体力の考慮は無視できないだろう。
特にキセキ特性は体力100%となるため、ズキンズキンやどく状態などのダメージを受ける状態異常でも厳しい。
これらの条件を満たすためにも「シーサーバルライト」「コアラ」などのヒーラー役を加えたり、直近登場したフォト「花を追いかける」などで常時体力を満タンにしておくことを心掛けたい。
フォト「花を追いかける」に関しては下記記事を参考にしてほしい。
2つ目の理由ははねかえしスキルの扱い方である。
こちらも前述しているが、シーサーバル道場ではねかえし効果を駆使すれば相手の行動パターンを崩して優位に立ち回っていくことが可能だ。
とは言え、はねかえしスキルを発動したとしても、相手が「キンシャチ」をどのタイミングで攻撃してくるのか、はねかえしの反射ダメージで撃破できるのかなどは見極める必要が出てくる。
これらのタイミングや計算をミスするだけでこちらの策も大きく崩れてしまうことになりかねないので、ダメージ計算や綿密な作戦をバトル中に練る必要は出てくる。
また、反射ダメージを狙いに行くということは「キンシャチ」が被弾しに行くということになる。
ただでさえ耐久が低いうえに体力条件によるバフ効果の面も含めると、無暗に被弾させる案はあまり推奨できない。
そして3つ目はフラッグ構成のアンバランスさだ。
Tryフラッグに偏ったフラッグ構成であるため「もーっとプラズム」やプラズムによるバフは大きいものの、けものミラクル発動時のBeatけもコーラスバフが狙いにくい点や、必要MPが高いわりにActionフラッグを1枚しか持たずMP事故が起こりやすい点は懸念と言えるだろう。
フラッグ構成に関してはパーティのフレンズの構成次第なので「キンシャチ」だけですべて決まるわけではないが、「キンシャチ」1人でこれだけフラッグが偏ってしまっていることは認識しておいた方がいいだろう。
おかしこうかんこ
画像は完凸後の効果であり、完凸前は与ダメージ増加が8%、被ダメージ減少が6%となる。
自身は対象でないものの、条件なしで味方全体の耐久力を上げられる面は優秀で強化値も高い。
効果に関しては「ポケットの中は…」のほぼ上位互換。
「ゆったりパーク巡り」の方が被ダメージ減少値は大きいが、体力70%以下という条件を考えれば、「おかしこうかんこ!」の方が扱いやすさが光る。
ただ、味方の被ダメージ減少にこだわるのであれば、「私が守る」やフォトタイプが異なる「隊長さーん!」などもあるため、そこは選択となってくるだろう。
フォト装備本人は火力を強化できるため、アタッカーあたりに持たせればアタッカーの火力を上げつつ、味方のタンク役等の耐久も強化でき一石二鳥な使い方が可能だ。
黄金にかがやくのは
完凸前は与ダメージ増加が6%となる。
星3フォトとしては高い攻撃ステータスを誇り、与ダメージ増加効果を持つ星3フォトの中で現時点で一番高い攻撃を持つ。
与ダメージバフの効果も高いため、普通にアタッカーに装備させるだけでも申し分ない。
さらに、発動条件もかなり緩いのは魅力。
フォトタイプも競争率が低い青タイプであるため、アタッカーのフォト枠が余っているのであればとりあえずこれを装備させておくという考えがまかり通る。
むしろ、体力条件等の難しい発動条件を持つ火力系フォトを使うくらいなら、無難にこちらを装備させておいた方が良いまである。
まとめ
「キンシャチ」は高い攻撃ステータスとバフ効果を活かしてダメージ量を稼ぐシーサーバル道場向けのフレンズと言える。
ただし、体力管理が難しかったり、フラッグ構成が偏っていたりと扱いが難しい部分はあるため、誰もが脳筋で使って最大火力を出せるわけではないので、採用する際は火力を最大限に発揮できるようにうまく運用する必要がある。
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