けものフレンズ3の『すてっぷあっぷしょうたい』にて、新フレンズ「【わたしを頼ってね!】アカギツネ」が登場した。
今回は同時に実装されたフォトはないので、「【わたしを頼ってね!】アカギツネ」のみについて評価、解説していくことにする。
【わたしを頼ってね!】アカギツネ
「【わたしを頼ってね!】アカギツネ」(以下、「アカギツネ」)はリラックス属性のフレンズ。
体力と守りのステータスが非常に高く、けもステータスで見ればリラックス属性で2番目の高さとなる。
別属性である以上、このアカギツネはアシュであることに間違いないだろう…たぶん。
バフや回復等のサポートが充実
けものミラクルでは味方の体力回復、与ダメージ増加、被ダメージ減少、MP増加と多方面のサポートを行うことが出来る。
類似した効果のけものミラクルを持つ「ちびくまモン」と同様に味方のサポートに特化したけものミラクルとなっており、必要MPが「ちびくまモン」よりかなり多いという欠点はあるが、その分それぞれのバフ値や回復量は大きく、「ちびくまモン」にはないMP増加効果も備えている点は強みと言える。
体力回復と与ダメージ増加をともに行えるので、体力満タン時に火力が上がる「スカイフィッシュ」と相性が良い。
同じリラックス属性で火力上げと体力回復のけものミラクルを持つフレンズとしては「オランウータン」「インドゾウ」が存在するため、「スカイフィッシュ」と組ませるフレンズはいずれかの選択となりやすいが、これらのフレンズとも然程引けを取らない強化値となっており、総計の体力回復量で見れば「オランウータン」を超える内容となっている。
そして、「アカギツネ」の体力回復効果は次ターンの開始時に回復するという点でも「スカイフィッシュ」の火力上げ効果と都合が良い。
いくら「オランウータン」や「インドゾウ」で体力の回復を図っても、その後の相手ターンで「スカイフィッシュ」がダメージを受けてしまっては、体力満タン時の火力上げ効果の恩恵は受けられない。
「アカギツネ」のけものミラクルであれば次ターンの開始時に回復が行われるため、直前に敵のダメージを受けていても、「スカイフィッシュ」の行動時に体力満タンを維持できる可能性は高くなる。
同一ターン内で「スカイフィッシュ」の行動前に「オランウータン」や「インドゾウ」がけものミラクルで体力を回復した場合でも、「スカイフィッシュ」の火力上げ効果を発動させることは可能だが、行動数が多くなる以上、『Beatフラッグのけもコーラス』等、狙い通りのフラッグをオーダーできなくなる可能性があるため、「アカギツネ」の遅延して体力回復を行う効果は利便性があると言える。
与ダメージバフが高く発動条件が緩い
「アカギツネ」はけものミラクル以外にも、待機スキル、特性、キセキ特性にて味方の与ダメージを増加させる効果を持っており、その強化値は1.12~1.3倍あり、いずれのバフ効果も高い強化値を持っていることになる。
この点から、「アカギツネ」は是非ともバッファーとして活躍させたいところだ。
下記表はリラックス属性の主要なバッファーの味方に付与する与ダメージ増加バフ強化値をまとめたものであり、けものミラクルはレベル5を想定している。
オレンジの太字はその項目において下記フレンズの中で一番高いことを示す。
フレンズ名 | けものミラクル | 待機スキル | 特性 | キセキ特性 | 合計 |
【わたしを頼ってね!】 アカギツネ | 約1.25倍 | 約1.12倍 | 約1.15倍 | 状態異常相手に 約1.3倍 | 約2.09倍 |
【ぷろげーまー】 キタキツネ | 約1.44倍 | なし | なし | ひやひや相手に 約1.4倍 | 約2.01倍 |
【こっわーい悪魔だぞぉ!】 タスマニアデビル | 約1.45倍 | なし | 夜の時 約1.05倍 | ズキンズキン相手に 約1.2倍 | 約1.83倍 |
オランウータン | Beatでの攻撃時 約1.44倍 | なし | なし | Beatでの攻撃時 約1.2倍 | 約1.73倍 |
シロヘラコウモリ | くたくた相手に 約1.35倍 | 2回連続発動で 約1.32倍 | ジャングルの時 約1.1倍 | 自身がギブアップでない時 約1.1倍 | 約2.16倍 |
ツシマヤマネコ | 約1.4倍 | 2回連続発動で 約1.21倍 | なし | 夜の時 約1.1倍 | 約1.86倍 |
「アカギツネ」の合計バフ強化値は約2.09倍となり、表中のフレンズでは2番目に高いことになる。
また、「アカギツネ」の得意技で相手の被ダメージを中確率で増加させられるので、上手く狙っていくことが出来れば、実質これ以上の強化値を得ることが出来る。
さらに、「アカギツネ」の利点は、どのバフ効果においても厳しい発動条件のものが無い。
キセキ特性にのみ状態異常の相手である条件が付与されているが、他のフレンズの場合だとひやひや状態、くたくた状態、ズキンズキン状態と状態異常の種類も指定されているため、「アカギツネ」のキセキ特性の発動条件は緩い方に当たる。
その他においても、別のフレンズではステージの時間帯を問われたり、フラッグの種類を指定されている条件もあるため、「アカギツネ」の扱いやすさがうかがえるだろう。
パーティ内の他のフレンズで確実に状態異常を狙えるフレンズを用意しておけば、最大火力で且つ高い強化値でバフをかけることが可能だ。
アタッカーだけでなく、Wバフフレンズとも好相性
高い与ダメージバフ効果を持っていることが判明した以上、活躍させたい場面はやはりシーサーバル道場となるだろう。
ただ、「アカギツネ」をシーサーバル道場で運用させる魅力は、ただの高い与ダメージバフ効果だけではなく、Wバフを行うフレンズと非常に相性が良い部分が存在する。
「アカギツネ」はけものミラクルで味方のMPを増加させられる。
即ち、味方のけものミラクルの準備を早められるので、Wバフを狙うフレンズの手助けをすることが可能だ。
MP増加量が高いため、必要MPが低い「【ブームの予感ですよ?】チベットスナギツネ」「シロヘラコウモリ」は勿論のこと、「【ぷろげーまー】キタキツネ」「【こっわーい悪魔だぞぉ!】タスマニアデビル」「ツシマヤマネコ」も十分Wバフの許容範囲に入る。
また、「ツシマヤマネコ」「シロヘラコウモリ」のけものミラクルでも味方のMPを加速できるため、2人をうまく運用すればパーティ内のバッファー全員をWバフに成功させることも夢ではないだろう。
そして、特性にて味方のばてばてヒリヒリ耐性を付与できるため、今シーズンの水曜日のシーサーバル道場の敵が使用してくるばてばてヒリヒリ攻撃の対策にもなる。
けものミラクルを多用する「【ブームの予感ですよ?】チベットスナギツネ」をはじめ、Wバフを狙うフレンズは、けものミラクルを使いMPを消費して次なるMPを素早く溜めなければならないため、MPが溜まっているのに、ばてばてヒリヒリ状態等でけものミラクルを撃てないという状況になってしまうのは大きな痛手となる。
この点においても、「アカギツネ」のばてばてヒリヒリ耐性を付与できる効果は、Wバフを狙うフレンズに対して大きな恩恵をもたらしていると言えるだろう。
どのフレンズで状態異常を狙うか?
シーサーバル道場で扱う場合、最大バフ強化値を狙っていきたいところだが、前述した通り「アカギツネ」で最大のバフ強化値を得るには相手を何かしらの状態異常にさせる必要がある。
そのため、パーティ内に状態異常を付与させるフレンズを用意しなければならない。
「スカイフィッシュ」はけものミラクルで高確率でくたくたにはできるが、くたくた状態の付与タイミングはけものミラクルのダメージを与えた後になるので、「スカイフィッシュ」自身のけものミラクルには「アカギツネ」のキセキ特性によるバフ効果は乗らないことになる。
そのため、「アカギツネ」のキセキ特性によるバフ効果の恩恵を得るには、「スカイフィッシュ」の後続で攻撃を仕掛けるアタッカーを用意しなければならず、このためにフレンズ枠を1人割くのは気が引けてしまう。
「オオセンザンコウ」のけものミラクルを使えば、相手をくたくた状態にできる上に、相手の被ダメージを増加させて疑似的にパーティの火力を上げられるが、味方への与ダメージバフ効果を一切持っておらず、あとは発動率30%の待機スキルで相手の被ダメージを増加させるしか火力上げの方法がないのが懸念点になる。
得意技で状態異常を狙っていく場合は「スカイフィッシュ」「ケルベロス」「ダンザブロウダヌキ」「オランウータン」「ツシマヤマネコ」「シロヘラコウモリ」「【ぷろげーまー】キタキツネ」と選択肢は豊富ではあるが、いずれも状態異常を付与できるのは低~中確率であり安定感はない。
また、得意技である以上Beatフラッグを引かなければいけないこともあり、運任せになることは否めない。
その他にも、Wバフを狙っていく場合は、シーサーバル道場の終盤でバフ効果のけものミラクルを使ったり、ActionフラッグでMPを溜めなければいけないため、行動数に猶予がなくなり、Beatフラッグで状態異常を狙う行為そのものができない場合もある。
これらのことを考えると「アカギツネ」のキセキ特性が緩くても、この条件を確実に満たせるフレンズが少ないのが問題となる。
フレンズ枠を割いてでも確実な状態異常を狙っていくか、「アカギツネ」のキセキ特性バフを捨ててWバフ狙いに専念するか、いずれの選択肢を選ぶにせよ各隊長の判断力、計算力を試されることにはなるだろう。
まとめ
「【わたしを頼ってね!】アカギツネ」は味方の様々なステータスに対して恩恵をもたらす優秀なサポーター役である。
高い与ダメージ増加効果を持つためアタッカーのサポートにも向いているが、MP増加効果やばてばてヒリヒリ耐性付与効果も備えているため、Wバフを狙うフレンズとも非常に相性が良いと言える。
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