けものフレンズ3の『フレンズ激闘!けもの大武闘会~夏~しょうたい』にて、新フレンズ「【ハツラツなつっこ!】バンドウイルカ」(以下、「バンドウイルカ」と記す)が登場した。
同じタイミングに実装された星4フォト「しろいこみ~っけた!」、星3フォト「森の声」も並べて解説していくことにする。
【ハツラツなつっこ!】バンドウイルカ
「バンドウイルカ」はマイペース属性のフレンズで、サブ属性にファニー属性を持つ。
けもステータスが高く、マイペース属性の中で「セイリュウ」に続く2番目の高さを誇る。
2つの属性を持つため、マイペースとファニーの2属性に対してサポート効果を持ち、逆にこれらを苦手属性とするラブリーとフレンドリーの2属性に対して妨害効果を持つのが特徴的だ。
けものミラクルダメージ量、プラズムの高さが魅力なため、純粋にアタッカー役のフレンズと言える。
得意技ですやすや状態が狙える
得意技がかなり魅力で、相手を中確率ですやすや状態を付与することができる。
相手の属性を問わない点が非常に魅力で、相手の属性が混合指定可能性が高いちからくらべでも気軽にすやすや状態を狙って妨害していくことが可能だ。
中確率という運要素はあるものの、そもそも得意技ですやすや状態を付与できるフレンズが希少で、過去のフレンズでは「ジェンツーペンギン」「タテゴトアザラシ」しかおらず、これらのフレンズも相手の属性が限定されていながら確率の低確率であるためおまけ程度でしか見られていなかった。
その点から比較すれば、「バンドウイルカ」の得意技によるすやすや攻撃は革新的な強さと言えるだろう。
また、ここまで容易にすやすや状態を付与できるようになったのであれば、シーサーバル道場での妨害としても非常に有効になる。
使い方としては相手をすやすや状態にして相手の行動タイミングをずらしたり、ずらすことで相手の面倒な攻撃を大技のタイミングと被せてスキップさせるということも可能だ。
さらに、総攻撃の前ターンの最後に「バンドウイルカ」の得意技ですやすや状態にしておけば、すやすや状態による初回攻撃被ダメージ増加で疑似的に火力も大きく上げることができる。
すやすや状態はかなり初期から存在する状態異常ではあるがかなり厄介な種類であるため、リリースから4年半以上経過した今でも付与できるフレンズは少なく、これを容易に狙えるとなった点はやはり強いと言わざるを得ない。
状態異常にならないことが重要
メインアタッカーとして扱える「バンドウイルカ」は、与ダメージバフ効果も豊富で発動条件も緩く簡単に火力を上げやすい。
強いて発動条件に気をつけなければいけないものをあげるなら、特性によるバフ効果である。
特性のバフ効果は自身が状態異常でないときに発動するため、特に何らかの状態異常攻撃を備えていることが多いシーサーバル道場ではかなり意識しなければならない。
また、バフ効果ではないがけものミラクルも状態異常でない場合に追加ダメージが入るため、状態異常については確実に対策しておきたい。
キセキ特性では自身に全ての状態異常耐性(高)を付与する強力な効果を持っているが、地形が水辺に依存しており、強力な分縛りも強い。
そこで、有用になってくるのは待機スキルの全状態異常解除効果だろう。
発動回数は1回だけではあるが、全状態異常に対して有効な点は非常に強力で、自身がけものミラクルを撃つ前ターンに発動しておけば発動回数1回でも問題ないだろう。
ただし、くらくら、すやすや、ひやひや、あせあせ状態は待機スキルを発動できなくする妨害効果を持つ。
びりびり状態も待機スキルの発動率が下がるため、いくら全状態異常を解除できるからと言って、この待機スキルに過信することは禁物だろう。
他のアタッカーフレンズとの比較
ほかのマイペース属性のアタッカーと比べてどのくらいの差になるか比較してみる。
以下のフレンズたちはレベル70、野生解放4段階目、けも級4、けものミラクルレベル5で計算しており、けもコーラス、フラッグ強化値、プラズム等は計算に考慮しない。
フレンズ | 攻撃 | けものミラクル | 与ダメバフ | プラズム | 合計ダメージ |
【ハツラツなつっこ!】 バンドウイルカ | 7683 | 自身が状態異常無し 910% | 自身が状態異常無し 約1.90倍 | 50 | 約132915 |
キンシャチ | 8008 | 868% | 体力が100% 約2.10倍 | 70 | 約145887 |
【わたしたちのプライド】 ライオン | 7996 | 相手が単体 996% | 約1.71倍 | 50 | 約125517 |
カマイタチ・切 | 7999 | 相手が状態異常 840% | 味方3人の時 約2.19倍 | 60 | 約147258 |
合計ダメージ量からみれば、「バンドウイルカ」は「キンシャチ」の下、「【わたしたちのプライド】ライオン」の上に入ってくる。
最大火力の出しやすさの難易度から見ても妥当な順位と言えるだろう。
一応、得意技によるすやすや状態を狙えば、1.5倍程の火力を上げることができるため、運が良ければ最大火力は「カマイタチ・切」さえも抑えて跳ね上がることになる。
ただし、けものミラクルの前ターンですやすや状態を狙う場合は自身の待機スキルを発動できなくなり、けものミラクル発動する直前の行動ですやすや状態を狙う場合は得意技の方にプラズムのバフ効果が乗るため、けものミラクルではプラズムのバフ効果を得られない。
そもそも、「タテゴトアザラシ」さえ招待していればあちらのけものミラクルで簡単にすやすや状態にさせられるので、「バンドウイルカ」以外のアタッカーでもすやすや状態による疑似バフを得られる。
また、「ウミネコ」の様に待機スキルで常にくらくら状態を狙えるという悪質さから金曜日のシーサーバル道場では敵がくらくら耐性を常に付与して対策されるシーズンが多かったことから、「バンドウイルカ」も決して同じ道をたどらないとは言い切れない。
このことからも、アタッカーとしては十分に活躍できるが「バンドウイルカ」の得意技には期待しすぎない方が良いのかもしれない。
しろいこみ~っけた!
画像は完凸後の効果であり、完凸前は与ダメージ増加が7%となる。
攻撃のステータスが高めで火力バフ効果も備えていることから、純粋にアタッカー用フレンズに装備させることがメインとなる。
発動条件もないため、複雑さがなくシンプルで使い易いのも魅力である。
ただし、単純に火力を強化したいのであればこのフォト以上にも優秀な火力強化フォトは無数に存在するため、その競争率の高さからこのフォトを選ぶ優位性は低い。
よって、命中率の増加や回避の増加の付加効果を活かしていきたいところだ。
例えば、Tryフラッグを駆使したプラズム量により火力を上げて戦うパーティの場合は、プラズムが溜まったアタッカーの一撃目のみしか火力を期待できないという欠点があり、この一撃を万が一外してしまった場合の痛手が大きいという弱点が存在する。
そこで、このフォトを利用すれば自身の火力を高めつつ、攻撃命中率も増加するため一石二鳥の恩恵を受けられる。
ちなみに、似たような効果を持つフォトは「蛇の王」「みんなを…笑顔に」など多数存在するが、与ダメージ増加と命中率増加効果を持つフォトの中で攻撃ステータスが一番高いフォトは現時点で「しろいこみ~っけた!」となる。
森の声
完凸前は被ダメージ減少効果が5%となる。
バトル開始時にMPを加速させることができ、完凸前の状態でも増加量に変化がないのは優秀である。
そのため、パーティ全員のMPを速攻で溜めていく戦術を試みているのであれば、無理に完凸せずにこのフォトを複数のフレンズに装備させるのがオススメだ。
ステータスは耐久寄りで被ダメージ減少効果も持っているため、盾役のフレンズなどに装備させて耐久を強化するというシンプルな使い方もできる。
これにより、レア度は違えどフォト属性が同じでMP加速効果を持つ星2の恒常フォト「つーん」の上位互換として扱うことができるので、イベントが開催されているうちにショップでの交換で4枚全て獲得しておくことをおススメする。
まとめ
「バンドウイルカ」は火力が高く、状態異常でないときに火力を上げる効果を持っており、自身で状態異常を解除できる術を持っていることから、初心者でも扱いやすいアタッカーとなっている。
また、得意技によるすやすや状態付与は妨害手段としては非常に有用で、発動条件、発動率、使い易さのどれをとっても申し分なく、かつてない強力な妨害攻撃と言えるだろう。
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