けものフレンズ3の『白龍すてっぷあっぷしょうたい』にて、新フレンズ「白龍」が登場した。
同じタイミングに実装された星4フォト「期待にこたえるために!」も並べて解説していくことにする。
白龍
「白龍」はアクティブ属性のフレンズ。
攻撃のステータスとプラズムの高さが現時点で全フレンズの中で1番高く、けもステータスも5万台という境地に到達した史上3番目のフレンズ。
加えて、けものミラクルの必要なMPも全フレンズの中で1番高く、そのダメージ量は「赤龍」と同様の4桁%を誇る。
超火力と引き換えに背負ったデメリット
攻撃のステータスの高さ、プラズムの高さ、けものミラクルのダメージ量とどれをとっても最高クラスで、火力だけ関して言えば他のアタッカーを寄せつけない馬力を持つ。
特性やキセキ特性による与ダメージバフ効果も発動条件なしでバフ効果を得られるため、ただひたすらMPを溜めてけものミラクルで殴るという単純明快なアタッカーとして運用が可能だ。
ただし、この高火力と引き換えに背負ったデメリットもいくつかある点は認識しておきたい。
まずはけものミラクルに必要なMPの重さだ。
けものミラクル1回発動するのにMP200と非常に重く、他のためこみ上手持ちのけものミラクル2回分くらいに匹敵する重さである。
即ち、他のアタッカーフレンズが2回けものミラクルを撃つまでに「白龍」は純粋に1回しか撃てないという計算になる。
攻撃のステータスも高いので通常攻撃でもある程度のダメージは稼げるが、やはりけものミラクルの4桁%ダメージという驚異的な必殺技を持つ以上けものミラクルあっての「白龍」と言えるだろう。
特性ではためこみ上手を持っているが、1回分溜めるのに精一杯な「白龍」に対してためこみ上手を貰ったところで、活かす場所はかなり限定的になるだろう。
そして、2つ目の懸念点は耐久の低さだ。
けもステータスは高いもののその大半攻撃に振られてしまったため、体力のステータスは並み、守りのステータスは4000にも及ばない紙耐久となってしまっている。
ただでさえ、MPが重い「白龍」はけものミラクルの発動までに時間がかかってしまうため、アタッカーとして採用する場合は中長期戦が前提であるが、耐久の低さが足を引っ張っており場持ちの良さは壊滅的だろう。
待機スキルで被ダメージ減少バフは得れるものの、継続ターン数が長いだけで強化値は10%と然程高くない。
キセキ特性で味方がギブアップするほど火力も増していくことから役目を終えたらさっそうと退場という使い方も相性が悪く、採用するなら味方のフレンズやフォトで「白龍」をかばうパーティを築き上げる必要があるだろう。
シーサーバル道場で使うとなると上級者向け
火力が高いとなるとシーサーバル道場で輝けるかが期待されるところだが、結論から言うと現環境の「ケロロ」を超える火力を持つが扱いは非常に難しいだろう。
「ケロロ」を超える火力と言ってもこれは「白龍」がけものミラクルを2回撃てた場合の話で、単発の場合は「ケロロ」の得意技やためこみ上手等もひっくるめると「ケロロ」の2回分のけものミラクルの方が総合火力は上になる。
そのため、「白龍」で「ケロロ」を超える火力を狙うには「白龍」のけものミラクルを2回狙うことが必須になり、400のMPを溜めなければならない。
一応、待機スキルやけものミラクルでMPは多少加速できるが、それでもあと330MPを9ターン以内で補わなければならない。
そう考えると無理をしてでも「ムック」やフォトの「Welcome to ようこそ!」などの採用は必要不可欠になってくるだろう。
また、「白龍」はキセキ特性で味方がギブアップでない時も火力にバフがかかるが、ギブアップするとさらにバフがかかるため、ギブアップ前提で運用する「ムック」や「Welcome to ようこそ!」とは相性が良い。
ギブアップ前提での運用ならもちろんのこと、ギブアップする前に「ムック」のけものミラクルを使う必要があったり、どのタイミングでギブアップさせるかダメージ計算は必須になるのでその分運用難易度は増す。
また、前述した通り「白龍」自身の耐久も低いため守りながら戦っていく必要があり、得意属性ではない「ムック」等のフレンズも連れて10ターン戦い抜くのはかなり難しいだろう。
さらにプラズム面でもやや難点があり、「ケロロ」の場合はキセキ特性によりプラズム効果が追加で得られたため、ためこみ上手でけものミラクルの攻撃が2回に分かれても両方の攻撃にプラズムバフが反映されるようにけものミラクルを発動することが可能であった。
しかし、「白龍」の場合はプラズム追加効果を自身では持たないため、両方のけものミラクルにプラズムバフを反映させたい場合は「チョコレート・トラップ」や「酸っぱいぶどう」などのフォトでプラズム追加効果を付与する必要がある。
そして、プラズム追加効果や隊長スキルの「もーっとプラズム」を活かすには1ターン内に2回分のけものミラクルを発動させる必要があるため、「白龍」の1回目のけものミラクルで2回目のけものミラクルのMP40を補填するという策が使えず、よりMP溜めが困難になってくる。
これらの点から、「白龍」はためこみ上手を活かしてけものミラクルを2回発動できれば「ケロロ」の火力を超えることは可能だが、2回分のけものミラクルのMPを溜め切れるかはかなりの運用スキルとフラッグ運が関わってくるので、安易に火力が高いからという理由で「白龍」を使うのは悪手と言えるだろう。
ちからくらべは耐久デバフ要因
待機スキルではMPを大きく加速させることができるため、けものミラクルを狙う「白龍」にとっては重要なスキルとなるが、MP加速の他に相手全体の被ダメージ減少バフ解除を持っており、使い方次第ではこちらの方が強みになるだろう。
活かせる場所としてはちからくらべで、相手全体の耐久バフを剥がせるので「白龍」の待機スキルさえ発動してしまえば、耐久に特化したパーティ相手なら簡単に相手の守りを崩すことができる。
守りを崩した後は同じアクティブ属性の「ケロロ」「ヒグマ」等で一掃してしまえば、超早期決着へ持っていくことが可能だ。
直近のちからくらべでは「ケロロ」や「ヒグマ」でねじ伏せる戦法が強く、そのための対策として耐久パーティもいろいろ考えられてきたが、「白龍」の登場でまた「ケロロ」等のアタッカーに追い風が吹きそうだ。
一応、体力1で耐える効果や蘇生効果などを活かせば耐久パーティも構成の策はあるかもしれないが、「白龍」の待機スキルで大きな痛手受けたのは間違いないだろう。
期待にこたえるために
画像は完凸後の効果であり、完凸前は与ダメージ増加効果が6%、体力回復効果が3%となる。
体力が半分以上の時に体力が回復する効果を活かして、体力が半分以上の時に火力が増すフレンズやフォトと合わせるのが効果的だ。
フレンズなら「【頼れる副隊長】ドール」「マナティー」「アカカンガルー」、フォトなら「オフショット」「てやってやっ、ぜんりょく!」「すながくれのヒーロー」辺りが良いだろう。
ただし、似た効果を持つフォトとして「みんなを…笑顔に」が存在している。
与ダメージバフ強化値は「期待にこたえるために!」の方がわずかに高いものの、攻撃ステータスで言えば「みんなを…笑顔に」の方が勝る。
また、体力回復の発動条件が30%と緩いことや、おまけで命中率も増加する効果も持っていることから、「期待にこたえるために!」はやや下位互換として見られやすいのが難点である。
まとめ
「白龍」は攻撃に特化したフレンズであり、その火力は現環境のシーサーバル道場でトップクラスの火力を持つ「ケロロ」を超えるほどの実力を秘めている。
ただし、攻撃に特化しすぎたあまり運用の難しさは格段に上がっており、そもそもシーサーバル道場で安定して400ものMP溜められるかは疑問にの頃ところだ。
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