9月2日(金)発売の『白熱のアルカナ』に「カイオーガ」が収録されることが決定している。
「カイオーガ」は非ポケモンVでありながら、たねポケモンで180ダメージを出すことが出来、非常に注目されているカードだ。
今回はこの「カイオーガ」の評価、考察と、相性の良いカードについて解説していくことにする。
カイオーガ
「カイオーガ」は非ポケモンVのたねポケモンで、2つ目の技「ダイナミックウェーブ」で180打点を出せるのが魅力で注目が集まっているカードである。
ポケモンVでもなければ、進化ポケモンでもないため、相手のポケモンV対策に妨害されることもなく、ベンチに立てる準備も非常に楽なのが評価できる。
さらに「ダイナミックウェーブ」は相手のバトル場、ベンチに関係なく状況に合わせてダメージを与えるポケモンを選択できるのが非常に便利で、ダメージを負ってベンチに逃げた相手のポケモンVに追い打ちをかけられるほか、サポートサーチや手札を補充するためだけにベンチに展開される「ネオラントV」や「クロバットV」を一発で倒せるのも非常に強力だ。
「ダイナミックウェーブ」は水エネルギー3つと無色エネルギー1つとなっており、技に必要なエネルギーは重くなっているが、1つ目の技「うねりをよぶ」で水エネルギーを1枚加速することがっできるので、ある程度早めることはできるようになっている。
クワガノンとの比較
「カイオーガ」の「ダイナミックウェーブ」と似たような効果を持つポケモンとして、「クワガノン」の「エレキブラスター」が存在する。
「エレキブラスター」は消費するエネルギーが2枚と「ダイナミックウェーブ」より軽く、200ダメージ出せる点で差別化を図り優秀な点と言えるだろう。
さらに、「クワガノン」自身が逃げるために必要なエネルギーが0であるため、戦況に合わせて気軽にベンチに戻ることが可能だ。
これだけ見れば、「クワガノン」の方が優秀に見えるが、「カイオーガ」の利点はたねポケモンであることだ。
これは簡単にベンチを展開していくことが出来るため、2進化の「クワガノン」に比べてこれだけでも圧倒的に有利と言える点だろう。
さらに、「ダイナミックウェーブ」で消費するエネルギーはトラッシュではなく、手札に戻る。
これにより、基本的にエネルギーが枯渇することなく、手札に戻したエネルギーを再利用できるのは大きい。
また、技を使った次の相手のターンで「カイオーガ」を倒されたとしても、エネルギーカードは手札に戻してあるためエネルギーが無駄になることはなく、ベンチに準備していたポケモンへ再利用することが可能なのは大きな魅力だ。
相性の良いカード
エネルギー加速手段
「カイオーガ」は「うねりをよぶ」によりエネルギーを加速することができるが、1枚しか加速できずスピードが遅い。
他のエネルギーの加速方法は「オリジンパルキアVSTAR」の「スターポータル」などの方法もあるが、「カイオーガ」の「ダイナミックウェーブ」は手札にエネルギーが戻る習性を利用して、「モスノウ」の特性「ひょうせつのまい」が一番適しているだろう。
「モスノウ」の特性「ひょうせつのまい」は手札から水エネルギーを加速させるため、「カイオーガ」の「ダイナミックウェーブ」で水エネルギーが手札に戻る効果と非常に相性が良く、エネルギーをトラッシュすることが無いので枯渇する問題もない。
また、「カイオーガ」が倒された場合も、手札に戻った水エネルギーをベンチに用意していた別の水ポケモンに「モスノウ」で加速することが可能なので、簡単に戦線復帰をすることが出来るも魅力だ。
エネルギーの再利用
「ダイナミックウェーブ」で手札に戻すエネルギーは水エネルギー以外でもよい。
これを活かして、「キャプチャーエネルギー」と組み合わせるのが非常に効果的だ。
「キャプチャーエネルギー」は手札からポケモンにつけたとき、山札からたねポケモンをベンチに出すことが出来る。
すなわち、「ダイナミックウェーブ」で「キャプチャーエネルギー」を回収して、次の自分のターンで再度ポケモンに付ければ、そのたびにベンチにポケモンへ展開できる。
これにより、次の「カイオーガ」や「モスノウ」の進化前の「ユキハミ」を簡単に用意できるので、戦線を維持しやすくなるのが大きなメリットだ。
ダメージ量の底上げ
非ポケモンVに対して戦う場合は180ダメージでも十分に戦えるレベルの火力であると言えるが、ポケモンVを相手に戦う場合はもう少し火力が欲しいところだ。
単純だが、「こだわりベルト」で火力を上げるのが一番容易で、さらに火力を上げるのであれば「フリーザー」の特性「アイスシンボル」で打点を上げることが出来る。
両方を利用してもポケモンVSTARやポケモンVMAXを一発で倒す威力には届かないが、次の戦闘準備をしている相手ベンチのポケモンVであれば、一発で倒す射程圏内に届くポケモンの範囲も広がる。
仮想敵としては「ミュウVMAX」のデッキで多様される「ゲノセクトV」は「フリーザー」が1匹ベンチにいれば一発で倒すことが可能で、「オリジンパルキアV」なら「こだわりベルト」も合わせれば射程圏内に入る。
倒したい仮想敵が存在するのであれば、これらの火力を上げるカードとも相性が良いと言えるだろう。
耐久面に関して
「カイオーガ」はHPが140しかなく、高火力のポケモンを相手にする場合は一撃倒されることも少なくない。
水エネルギーを使用するため「エイチ湖」を使ったり、同じく『白熱のアルカナ』で収録される「Vガードエネルギー」を使えば、受けるダメージ量を減らせるので耐久力は上がるが、「カイオーガ」はたねポケモンなので、次に戦うポケモンの準備がしやすく、倒されたとしてもポケモンVではないため取られるサイドカードも1枚で済むのでデメリットも少ない。
この点から、「カイオーガ」の耐久を上げるよりは、次に戦うポケモンの準備のしやすさを活かして、ベンチの展開や育成をサポートできるカードを採用していった方が良いだろう。
ポケモン交代手段
「モスノウ」を主軸にエネルギー加速を行うのであれば、ポケモン交換手段はある程度用意したほうが良いだろう。
理由は「モスノウ」の特性によるエネルギー加速は、ベンチのポケモンにしか加速できないからだ。
そのため、「ダイナミックウェーブ」を使った後はベンチにいる2匹目の「カイオーガ」にエネルギーを加速してバトル場に出すか、バトル場の「カイオーガ」を一旦ベンチに呼び戻して加速した後に再度バトル場に出す必要がある。
どちらを選ぶ場合もポケモンの入れ替えが発生することになるので、「ポケモンいれかえ」や「あなぬけのヒモ」は多めに入れといたほうが良いだろう。
「カイオーガ」は逃げるために必要なエネルギーが3個なので、「ふうせん」だけでは賄いきれない。
「回収ネット」でも良いが、「ダイナミックウェーブ」はエネルギーが4つ必要で、技の効果で3つエネルギーを手札に戻すことを考えると、エネルギー1つはトラッシュすることになるが、HPや状態異常を回復できるという意味ではありかもしれない。
まとめ
「カイオーガ」はたねポケモン且つ非ポケモンVでありながら、高い火力を出しつつ、ベンチも狙撃できるため非常に使い勝手が良いポケモンとなっている。
技に必要なエネルギーが多いため、「モスノウ」を軸としてエネルギー加速手段を確保しながら戦っていくのが良いだろう。
コメント
アルセウスVSTARのトリニティノヴァではカイオーガにエネ加速はできません。
ご指摘ありがとうございます。
修正いたしました。