ポケモンカードの『パラダイムトリガー』に「レジドラゴVSTAR」が収録されることが決定した。
ポケモンVSTARといえば、バトルで一度しか使えないVSTARパワーに注目されがちだが、「レジドラゴVSTAR」はいつでも使える通常技の「りゅうむそう」が強力だということで、多くのポケカユーザから注目を浴びている。
今回は、「レジドラゴVSTAR」の技「りゅうむそう」での使い方や、相性の良いカードについて紹介してくことにする。
レジドラゴVSTAR
りゅうむそう
「レジドラゴVSTAR」が持つ技「りゅうむそう」は、自分のトラッシュにあるドラゴンポケモンの持っている技を1つ選び、技として使用する効果を持っている。
トラッシュにあるポケモンの技を使えるという点で「メタモン」の特性「いきなりへんげ」と似たような特徴をとなっている。
「メタモン」と異なる点は、「レジドラゴVSTAR」はドラゴンポケモンの技しか選べず、「メタモン」はたねポケモンの技しか選ぶことが出来ないという制約がそれぞれ存在する。
「レジドラゴVSTAR」は選択肢がドラゴンタイプのポケモンに縛られているため、「メタモン」より範囲は狭いが、進化ポケモンかどうかを問わないため、ポケモンVSTARのVSTARパワーも利用することが出来るのは強力だ。
ただし、技を利用する効果なので、特性まで利用することはできない点は注意する必要があり、VSTARパワーを利用する場合は『VSTARマーカー』をひっくり返す必要があるので、同じ対戦中に「レジドラゴVSTAR」自身のVSTARパワーと、トラッシュのポケモンのVSTARパワーの両方を利用することはできない。
そして、「メタモン」の「いきなりへんげ」との圧倒的な違いは、選んだ技の必要エネルギーが「レジドラゴVSTAR」自身に不要であるという点だ。
ドラゴンポケモンはポケモンによって必要なエネルギータイプが様々なので、同じデッキに多種のドラゴンポケモンを採用して運用することはほぼ不可能であったが、「りゅうむそう」でドラゴンポケモンの技を使う場合は、必要エネルギーを考慮せずに、トラッシュに多種のドラゴンポケモンを溜めて多種多様の技を使うことが出来るので、非常に魅力的な戦い方が可能だ。
勿論のこと、「レジドラゴVSTAR」の「りゅうむそう」に必要としている草エネルギーと炎エネルギーは必要になるが、様々なドラゴンポケモンを同じデッキに採用してデッキを構築できるようになったのは大きな可能性が広がったと言えよう。
レガシースター
VSTARパワーの「レガシースター」は自分の山札の上から7枚カードをトラッシュして、トラッシュから好きなカードを2枚回収することが出来る。
運要素は少し絡むが、トラッシュを肥やせていればいるほど、選択肢の多いサーチ効果となる。
最初にトラッシュした7枚以外からも選択できるのは評価できる。
状況に応じて回収するカードは様々だが、一般的にはグッズやサポートカードを回収するか、ベンチに立てたいポケモンを引っ張ってくるのが一般的だろう。
また、それ以上にこのVSTARパワー強みは「りゅうむそう」と非常に相性が良いという点である。
「りゅうむそう」はトラッシュのドラゴンポケモンの技を参照するため、確率は含むものの「レガシースター」でトラッシュにドラゴンポケモンを肥やせるのは非常に強力である。
そのため、トラッシュを早く肥やすためにも「レガシースター」は対戦序盤で使っていくことが最適だろう。
一緒に使用したいドラゴンポケモン
ここからは「レジドラゴVSTAR」の「りゅうむそう」を活かすために、一緒に使いたいドラゴンポケモンを紹介していくことにする。
ギラティナVSTAR
まずは「ギラティナVSTAR」だ。
「ギラティナVSTAR」は「ロストインパクト」という技を持っており、280ダメージの火力を常時与えることが可能で、ポケモンVSTARをワンパンできる強さを持っている。
その強すぎる火力の代償として、自分の場のポケモンに付いているエネルギーを2個ロストゾーンに置く必要があるため、使い過ぎるとエネルギーが枯渇してしまう点には注意しよう。
そして、ロストゾーンに10枚のカードを送ることが出来れば、VSTARパワーの「スターレクイエム」を使用することも可能で、どんなポケモンさえも気絶させてしまう最終奥義として利用することが出来る。
ただし、こちらはバトル中に一度しか使用できないVSTARパワーであるため、使用する場合は「レジドラゴVSTAR」の「レガシースター」は使用できないことは認識しておこう。
ヌメルゴンVSTAR
「ヌメルゴンVSTAR」は耐久に特化したポケモンVSTARで、「レジドラゴVSTAR」の「りゅうむそう」では「アイアンローリング」を参照できる。
「アイアンローリング」は次に相手から受けるダメージを80軽減してくれるため、場持ちを良くしたい時に非常に有効だ。
80ダメージと大きく軽減できるので、一撃で倒すものなら360ダメージの火力が必要になり、普通に考えれば簡単に出せる火力ではないため、ワンパンされる心配はほぼほぼなくなるだろう。
「アイアンローリング」自身の火力は200ダメージとなっており、ポケモンVMAXやポケモンVSTARを一撃で倒すのは難しいが、他にデメリット効果なしで安定して200ダメージを出すことが出来る点は非常に大きい。
相手がこの後どう動くか分からず、様子を見たいという場合でも、相手にある程度負荷をかけつつ守りの態勢に入ることが出来るので、非常に扱いやすい技と言える。
「ヌメルゴンVSTAR」もVSTARパワー「モイストスター」を持っているが、こちらは特性であるため、「レジドラゴVSTAR」の「りゅうむそう」から参照することは出来ない。
ジュラルドンVMAX
「ジュラルドンVMAX」がトラッシュにあれば、「キョダイフンサイ」という攻撃に特化した技を利用できる。
火力は220ダメージで「ヌメルゴンVSTAR」の「アイアンローリング」よりも少し高く、デメリット効果も存在しない。
さらに、相手のバトルポケモンに掛かっている効果を計算しないため、ポケモンV対策の「ミルタンク」の特性「ミラクルボディ」も無視して攻撃することが出来る。
「ミルタンク」をバトル場に出されると、ポケモンVを多く使用しているデッキでは対策が難しくなってくるため、少なくとも1枚は採用したいところだ。
ガブリアスV
「ガブリアスV」はエネルギーを3個トラッシュして相手のポケモン1匹に220ダメージを叩き出せる「ソニックストライク」を持っている。
技の使用時にエネルギーを3枚も消費する上に、「ジュラルドンVMAX」の「キョダイフンサイ」と変わらない火力なのであれば下位互換のようにも思えるが、相手のベンチにも攻撃することが可能なため、負傷を追ってベンチに逃げられたポケモンに追い打ちすることが出来る。
特に特性を利用するためだけにベンチに出した「ネオラントV」や「クロバットV」を一撃で狩ることが出来、簡単にサイドを2枚取ることが出来るので、バトル終盤で確実に決着をつける際にはかなりの有効な手段になりうる。
フライゴンV
ポケモンVMAXが相手の場合は「フライゴンV」の「ドラゴンインパルス」が有効だ。
「ドラゴンインパルス」は素点160ダメージの技で、ポケモンVMAXを攻撃する場合は追加で160ダメージが入り、320ダメージという超強力な一撃を繰り出すことが可能だ。
何もなくても大半のポケモンVMAXをワンパンすることが出来、「こだわりベルト」で火力をさらに上げれば全てのポケモンVMAXをワンパン圏内に持って行くことが出来る。
ポケモンVAMXが相手の時限定ではあるものの、あれば便利な技なので採用の価値は十分にある。
アップリュー
「アップリュー」の「きょうさんねんえき」は相手の場の特性を持つポケモンの数×50ダメージの火力を出すことが出来る。
ポケモンの特性に頼ってバトルを優位に進めていく戦法は、現環境において当たり前と言わざるを得ない方法であり、特性を利用しないデッキは少ない。
特に現環境でも猛威を振るう『裏工作オリジンパルキアVSTAR』のデッキであれば、「オリジンパルキアVSTAR」「ジメレオン」「インテレオン」と特性を持つポケモンが多く、特性を持つポケモンで場が埋め尽くされることも珍しくはない。
相手の場が特性を持つポケモンで埋め尽くされれば、最大300ダメージの火力を出せるので、「アップリュー」は非常に魅力なカードとなる。
カイリュー
「カイリュー」は「レジドラゴVSTAR」と同じく『パラダイムトリガー』に収録されるカードで、「エナジーハリケーン」に注目が集まるカードとなっている。
「エナジーハリケーン」の効果は、山札から基本エネルギーを3枚選び、自分のポケモンに付けることが出来る。
「レジドラゴVSTAR」はエネルギー加速手段を持っていないため、2体目の「レジドラゴVSTAR」を育てるのに役立つ技と言えるだろう。
ベンチのポケモンを育てつつ、相手に180ダメージとそこそこ高い負担を負わせる点は非常に高く評価できる。
エネルギー加速手段
「レジドラゴVSTAR」の「りゅうむそう」は草エネルギー2枚、炎エネルギー1枚と必要なエネルギーがやや多い。
エネルギーを加速させるような技は持っておらず、手貼りだけでは時間がかかるため、別のカードでエネルギーをサポートできるカードが何かしら欲しいところだ。
ここからは「レジドラゴVSTAR」に対してエネルギー加速を行えるカードを紹介していこう。
レジドラゴV
一番容易なのは「レジドラゴV」の「てんのさけび」でエネルギーを加速させる手段だろう。
「レジドラゴVSTAR」の進化前であるため、必ずこのポケモンは経由する必要があり、技に必要なエネルギーも無色1個と軽いため、バトル序盤に頼っていくことになる。
山札の上から3枚をトラッシュへ送り、その中にあるエネルギーを全て自身に付ける効果で、運要素が絡む部分はあるが、序盤に使う技としては優秀と言えるだろう。
さらにドラゴンポケモンが上手くトラッシュに行けば、「りゅうむそう」で参照できる技の選択肢も増えるため一石二鳥だ。
リーフィアV
「リーフィアV」の特性「りょくかさいぼう」は、山札から草エネルギーを1枚自分のポケモンに付けるエネルギー加速効果となっている。
特性を使用すると番を終了してしまうため、エネルギーを付けた後に「レジドラゴVSTAR」で攻撃したり、他の「リーフィアV」の特性を利用することはできないが、コスト無しで確実にエネルギーを加速できるので、序盤の手段としては大いに活躍してくれる。
ナタネの活気
手札を2枚補充しつつ、上手くいけば草エネルギーを2枚付けられるので恩恵は大きい。
逆に草エネルギーを手札に持ってくることが出来なければ、手札を2枚補充しただけでサポート使用権を消費してしまう残念な結果になってしまうので、草エネルギーがある程度手札にある状態で使用することを意識していきたい。
アルセウスV
エネルギー加速手段として様々なデッキに採用される「アルセウスV」は「トリニティーチャージ」で山札からエネルギーを3枚選んで、自分のポケモンVに付けることが出来る。
エネルギーを確実に3枚付けることができる点は優秀で、無色エネルギー2個で起動するため扱いやすさも評価できる。
そもそも「レジドラゴVSTAR」すら用意できておらず劣勢状態なのであれば、最悪「アルセウスVSTAR」に進化して「スターバース」で体勢を立て直す方法もありまかもしれない。
ミラージュゲート
「ギラティナVSTAR」の「ロストインパクト」を参照することによって、ロストゾーンにカードを溜められているのであれば、「ミラージュゲート」でエネルギーを2枚加速する手段が有効になってくる。
「リーフィアV」や「ナタネの活気」では不可能な炎エネルギーの加速もできる点は魅力である。
ただ、「ギラティナVSTAR」の「ロストインパクト」でロストゾーンにカードを溜めるには、それなりの時間がかかり、このカードを使用できる時点でエネルギーの供給は足りている可能性が高い。
そのため、このカードを早い段階で使っていくのであれば、「アクロマの実験」や「キュワワ」を利用してロストゾーンを軸にするデッキ構築になっていくだろう。
ゴリランダー
「ゴリランダー」の特性「ボルテージビート」は草エネルギーを山札から2枚選択して自分のポケモンに付けることが出来る。
毎ターン使えるので、1匹用意すればそれ以降後続の「レジドラゴVSTAR」を育てることが出来、2枚加速できる点も非常に便利である。
欠点は2進化ポケモンであるため、ベンチに立てるまでに時間がかかってしまうことだ。
「レジドラゴVSTAR」の起動を早くさせたいのに、それをサポートするカードの起動が遅いのは何とも評価し辛いが、早く立てることが出来れば強い味方となってくれることは間違いないだろう。
サーナイト&キルリア
特性「アルカナシャイン」をもつ「サーナイト」は、山札の上2枚を見てそれに含まれる基本エネルギーを自分のポケモン付けることが出来る。
エネルギー加速に関しては運要素になってしまうが、エネルギー以外のカードを引いた場合は手札に加えることが出来るので、どちらにせよメリットになる効果となっているのはありがたい。
特性なのでサポート使用権と被ることもなく、毎ターン使えるのは評価できる。
ただし、こちらも「ゴリランダー」と同様に2進化ポケモンであるため準備は難しい。
代わりと言ってはなんだが、1進化の「キルリア」は特性「リファイン」を持っており、手札を1枚トラッシュして山札からカードを2枚引くことが出来る。
エネルギー加速サポートとは関係ないが、手札補充をしながらドラゴンポケモンをトラッシュに送れるので「レジドラゴVSTAR」の「りゅうむそう」の準備にもつながる。
「サーナイト」を準備する上での経由地点でも、自分にとって優位な効果を持っているのは非常にありがたい。
「レジドラゴVSTAR」の対策カード
ミカルゲ
逆に対戦相手が「レジドラゴVSTAR」を使用したデッキであれば、「ミカルゲ」の「もうじゃのさけび」で対策することが出来る。
「もうじゃのさけび」は相手のトラッシュにあるポケモンの枚数だけ、ダメカンを相手のポケモンに好きなようにのせる技で、その後相手のトラッシュにあるポケモンを全て山札に戻すことが出来る。
ダメージ量は期待できないものの、山札に全てポケモンを戻す効果は強力で、「レジドラゴVSTAR」は「りゅうむそう」でトラッシュのドラゴンポケモンの技を参照するので、その対象がいないとなれば完全に無力化することが出来る。
「もうじゃのさけび」に必要なエネルギーも無色1個と軽く、咄嗟に準備して技を使っていくこともできるので奇襲性も高い。
今後、「レジドラゴVSTAR」が現環境で強さを発揮するカードとなるのであれば、比例して「ミカルゲ」の存在価値も上昇していくことになるだろう。
まとめ
「レジドラゴVSTAR」の「りゅうむそう」は様々なドラゴンポケモンの技を参照できるので、カスタマイズ性が非常に高く、各々のプレイスタイルに合わせてデッキ構築をすることが可能だ。
「りゅうむそう」で使いたいドラゴンポケモンの技を是非探ってみてほしい。
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