けものフレンズ3の『シベリアオオヤマネコすてっぷあっぷしょうたい』にて、新フレンズ「ディアトリマ」が登場した。
今回は同時に実装されたフォトはないので、「ディアトリマ」のみについて評価、解説していくことにする。
ディアトリマ
「ディアトリマ」はアクティブ属性のフレンズで、高い攻撃ステータスを持つのが特徴である。
その攻撃の高さは、アクティブ属性の中では「ヤマタノオロチ」に次ぐ2番目、全フレンズと比較しても5番目に位置し、非常に高攻撃力であることが分かる。
そして、プラズムも70と非常に高い数値を持っており、全フレンズ中1位タイに値する。
驚異的な火力の高さ
「ディアトリマ」の火力の強さは攻撃やプラズムだけではなく、肝心なけものミラクルによるダメージ量も812%と飛躍して高い。
700%台をいけばそこそこ高い火力と評価される現環境において、800%台まで出せる「ディアトリマ」はかなり優秀であると言える。
また、この手のダメージ量にもなればデメリット効果や追加効果なしという欠点も見受けられることが多いが、「ディアトリマ」のけものミラクルおいてはそれも見当たらないため非常に扱いやすい。
強いて欠点をあげるなら必要MPはかなり重い方だろう。
むしろ、これくらいの枷で済んだと言えるのはかなり評価できる。
また、与ダメージバフ効果を複数持っているので、これらを活かすことが出来れば更なるダメージ量増加を期待できる。
与ダメージバフ効果は待機スキル、特性、キセキ特性でそれぞれ備えており強化値は5~10%程なっている。
特に注目したいのはキセキ特性で、減少している体力が20%につき10%の与ダメージバフが入る効果が特徴的で、上手く運用できればこれだけで40%の火力アップが見込める。
低体力運用が求められる
他のアタッカーフレンズとの火力比較
「ディアトリマ」の高い火力を維持するには、やはりキセキ特性の効果を無視することはできない。
体力20%減少につき10%の与ダメージバフが入るので、体力20%の状態で4回分のバフ効果が入り最大火力を見込むことが出来る。
ただし、「体力が20~80%減少しているとき」という条件が記載されており、この通りに効果が働くとするなら体力20%未満の時にはバフ効果体力が20%ピッタリの時でないと4回目のバフ効果を発動できない。
本当にこのような動きになるかは検証が必要そうだ。
ともかく、火力を維持するには体力を減らしながら戦うことは必須で、ギブアップとのチキンレースを味わいながら運用することになる。
アクティブ属性フレンズの他のアタッカーとの火力を比較してみた結果が下記の表の通りとなっている。
フレンズ | 攻撃 | けものミラクル | 与ダメージバフ効果 | プラズム | ダメージ量 |
ディアトリマ 体力20% | 7945 | 812% | 約1.78倍 | 70 | 約114,745 |
ディアトリマ 体力80%超過 | 〃 | 〃 | 約1.27倍 | 〃 | 約81,964 |
ドラコケンタウロス 味方4人ギブアップ | 7917 | 784% | 約2.31倍 | 60 | 約143,299 |
ドラコケンタウロス 味方ギブアップ無し | 〃 | 〃 | 約1.32倍 | 〃 | 約81,931 |
ヤマタノオロチ | 8025 | 910% | 約1.4倍 | 50 | 約102,060 |
ソンゴクウ | 7816 | 710% | 約1.93倍 | 50 | 約107,103 |
プラズムの値を記載しているが、フラッグに依存するため今回はダメージ量の計算には考慮していない。
体力20%の「ディアトリマ」であれば、すべてを加味したダメージ量は他のフレンズと比較しても高く、プラズムも1番高いためTryフラッグでうまくけもコーラスを狙えれば、その火力は計り知れない。
ただ、キセキ特性の体力によるバフ効果を活かさなかった場合、与ダメージバフ効果はかなり落ち込みダメージ量もほぼ最下位の水準まで下がる。
このように、「ディアトリマ」はキセキ特性をいかに活かせるかが重要で、利用するとしないでは歴然の差が出てしまうことがお分かりいただけただろう。
フォトで耐久と火力を調整
キセキ特性を解放するとヘイトが常に上昇するため、バトル序盤では体力を減らすのにちょうどいい効果を持っていると言える。
問題は体力が目標の値まで下がった後の話で、そこからヘイト値が高い中でどう守ってあげるかが重要になる。
そこで、体力調整が必要である点を利用して、体力が一定値以下で発動する効果を持つフォトとは相性が良い。
「ねこぱんち」や「サイキョーだからね~」、完凸前の「隊長さーん!」は、体力80%以下になると被ダメージ減少効果が付与されるため、序盤の体力減らしは早めつつ、キセキ特性による初回のバフ効果を発動してから体力を維持しやすくなるので非常に扱いやすい。
☆3フォトの「約束」とも相性が良く、体力30%以下の時与ダメージ分の3%の体力を回復できるので、ギブアップ際の緊張感をある程度和らげられる。
回復量は与ダメージに依存するので、低体力時に火力が上がる「ディアトリマ」であれば回復量もそれなりに大きく見込むことが出来、よりギブアップしにくくなるだろう。
低体力時に火力を上げるフォトなら「おひるのサイレン」「いっしょにパオパオ」が存在するが、これらを使うのであれば、「みゃみゃみゃミラクル!」等常時火力を上げるフォトを使ったほうがより高い火力も見込める。
状態異常耐性は皆無
火力に全力振りしたステータスになっている代わりに、状態異常に関しての耐性は一切持ち合わせていない。
状態異常の中でも、「ディアトリマ」のけものミラクルは必要MPが重いため、MPを溜められなくなるぼんやりうっかりや、キセキ特性をはじめとする高い与ダメージバフ効果を解除されるしょんぼりきぶんには滅法弱いことになる。
パーティに「ユニコ」がいればぼんやりうっかり耐性を付与でき、けものミラクルではパーティ全体の状態異常を解除できるので、一緒に編成したいフレンズとして欠かせない存在になってくれるだろう。
ただし、「ユニコ」のけものミラクルは、味方に与ダメージバフ効果を付与した後に状態異常を解除する順番となっている。
そのため、しょんぼりきぶん状態の場合は、先に処理される与ダメージバフ効果が無効化され、その後の状態異常解除でしょんぼりきぶんが解消されるので、バフ効果は完全に無駄打ちとなってしまう。
しょんぼりきぶん状態まで完全に耐性を持たせたいのであれば、「ツクヨミノシンシ」や「イエイヌ(シバイヌ)」を頼ることになるだろう。
シーサーバル道場向き
圧倒的な火力の高さを持つ「ディアトリマ」は完全にシーサーバル道場向けのフレンズと言って過言ではないだろう。
運用は難しいものの、火力の高さで物を言わせれば過去より良いスコアを叩き出せる確率は上がるはずだ。
今月のシーサーバル道場の木曜日はMP減少攻撃を行ってくるため、味方も含めてこれに耐性を付与できる「ディアトリマ」は非常に扱いやすい。
また、得意技では中確率で相手をびりびり状態にできるため、相手の行動パターンをずらしたい場合にも役立つ。
この方法は上級者向けのテクニックではあるものの、今後のシーサーバル道場でも流用できる一つの戦法になる。
アクティブ属性のフレンズで得意技によるびりびり状態を付与できるフレンズは「ディアトリマ」が初めてとなるため、木曜日のシーサーバル道場で気軽に行動パターンをずらす行為ができるようになったのは非常に大きい。
まとめ
「ディアトリマ」は圧倒的な火力を魅せつけることが出来るアタッカーで、シーサーバル道場向けのフレンズである。
ただし、火力を最大限に引き出すには体力を調整しながら戦っていく必要になるため、難易度は高くかなりのテクニックを求められるだろう。
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