けものフレンズ3の『カニクイアライグマすてっぷあっぷしょうたい』にて、新フレンズ「カニクイアライグマ」が登場した。
今回は同時に実装されたフォトはないので、「カニクイアライグマ」のみについて評価、解説していくことにする。
カニクイアライグマ
「カニクイアライグマ」はリラックス属性のフレンズで、マイペース属性のサブ属性を持つ。
攻撃のステータスが非常に高く、リラックス属性では3番目の高さを誇り、プラズムの高さや与ダメージ増加効果を複数持つ点からアタッカーとして起用させやすいのが特徴だ。
初のサブ属性を持ったフレンズ
サブ属性は、各フレンズが持つメインの属性とは異なり、別で付与されている属性のことで、「カニクイアライグマ」が初の実装フレンズとなる。
サブ属性の大きなメリットとしては、味方が発動する属性限定の効果に対して、その属性が自身のサブ属性に該当すれば、味方の発動した効果の恩恵を得ることが出来る。
例えば、今回の「カニクイアライグマ」のサブ属性はマイペース属性なので、「コアラ」のけものミラクルのマイペース属性限定でMPを18増加させる等の効果を受けることが出来る。
ちなみに、該当するサブ属性を持っていたとしても、下記の影響を受けることはないので覚えておこう。
- 属性相性における有利時、不利時のダメージ増減
- 相手のセルリアンが持つ属性限定効果
- 相手のフレンズが持つけものミラクル、得意技 特性、キセキ特性に含まれる属性限定効果
- 相手のフレンズが持つフォトの属性限定効果
- 各種画面における属性フィルター
- 助っ人選択時に属性毎で表示させた場合の助っ人リスト
- 探検!迷宮ゾーンの属性ボーナス効果
- ジャパまん等の成長アイテムで獲得できる経験値量
- ちからくらべの対戦相手の有利、不利表示
- 獲得できる経験の鉱石
特に属性による相性や、相手の属性限定デバフ効果の影響を受けない点は意識しておく必要があるだろう。
あくまで味方の効果で影響を受けるものであり、相手のパーティに依存するものではない。
ちからくらべで戦略の幅が広がる
「カニクイアライグマ」の魅力は得意属性とするファニー属性に対してのみならず、ラブリー属性にも負荷をかけることが出来る点だ。
例えば、「カニクイアライグマ」のけものミラクルはラブリー属性の与ダメージを減少させられるので、ラブリー属性を苦手とするアクティブ属性のフォローをすることができ、複数の属性を混ぜた混合パーティとして採用しやすい。
そしてサブ属性を持っていることも、混合パーティで採用するフレンズとして採用価値が高い。
味方にバフ効果を付与するものには、条件として自身と同じ属性のフレンズでなければならいという制約があるものが多い。
これにより属性は統一させたパーティの方が強くなる傾向があったが、サブ属性の登場により、複数の属性を絡めてもバフ効果を得ることが出来るので、属性混合パーティの価値が上がったと言えるだろう。
「カニクイアライグマ」のサブ属性を活かしたいなら、「タテゴトアザラシ」との相性は抜群だ。
「カニクイアライグマ」は自身や味方の与ダメージを増加させることが出来るが、自身が状態異常でない時が条件となる。
「タテゴトアザラシ」なら待機スキルで味方全体のどく、くらくら、すやすや、ひやひや、からげんき、ズキンズキン状態を解除でき、幅広い状態異常ケアをすることが出来る。
また、「タテゴトアザラシ」のけものミラクルで味方のマイペース属性のフレンズの与ダメージを大きく増加させられるため、サブ属性にマイペース属性を持つ「カニクイアライグマ」もこのバフ効果の恩恵を得ることが可能だ。
勿論、無理して混合パーティにする必要はないので、同じリラックス属性で同様の動きができる「【こっわーい悪魔だぞぉ!】タスマニアデビル」を採用しても良く、多くの状態異常をカバーできる「はなまるだね!」や「まやなかぴかぴか」のフォトで対策するのでも問題ない。
リラックス属性で貴重な全体攻撃持ち
「カニクイアライグマ」のけものミラクルは全体攻撃を持つ技となっており、リラックス属性で全体攻撃を持つフレンズとして貴重な存在と言える。
リラックス属性で全体攻撃持ちの他のフレンズとのけものミラクルダメージ量を比較すると下記のようになる。
フレンズ | 攻撃 | けものミラクル | 与ダメバフ効果 | バフを考慮したけもミラダメージ量 |
カニクイアライグマ | 7824 | 245% | 1.68倍 | 32203 |
マンモス | 7673 | 280% | 1.76倍 | 37813 |
【疑惑の美声?】トキ | 7373 | 308% | 1.4倍 | 31792 |
この3人のフレンズの中では飛び抜けて「マンモス」のダメージ量が高いことが分かる。
ただし、「マンモス」の与ダメージ増加効果は強敵出現時のみや、地形が寒冷地の場合など発動条件が厳しいものが多く、安定して最大火力を出すのは難しい。
この点から見れば、「カニクイアライグマ」は状態異常にさえなっていなければ安定した火力を見込むことが出来るので、扱いやすさは「マンモス」に勝る。
全体攻撃持ちである以上、どのフレンズも単体のシーサーバル道場では活躍の見込みは薄いが、逆に多数対多数で戦うちからくらべで活躍させやすい。
「マンモス」はひやひや状態にさせてこれを軸に戦うフレンズと言えるので、同じリラックス属性の「【ぷろげーまー】キタキツネ」や「イッカク」はひやひや状態の相手に与ダメージを増加させる効果を持ち相性が良い。
ただし、全員同じリラックス属性であるためパーティは属性統一になりやすく、苦手とするフレンドリー属性相手では苦戦を強いられてしまう。
逆に「カニクイアライグマ」はサブ属性を持っていることで、先程の例にも挙げたように「タテゴトアザラシ」等別属性とのフレンズと組み合わせても強みを発揮できる。
このように、同じリラックス属性で同じ全体攻撃持ちでも、サブ属性を持ち合わせていることで「カニクイアライグマ」は大きく差別化を図っていると言えるだろう。
まとめ
新しく実装されたサブ属性を持つ「カニクイアライグマ」は、属性統一パーティが強い傾向にあった現環境に大きく変化を与えるフレンズになるかもしれない。
少なくとも、味方のバフ効果の恩恵を受け辛かった属性混合パーティで活躍するフレンズと言って間違いない。
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