けものフレンズ3の『【大きな瞳の美人顔】サーバルすてっぷあっぷしょうたい』にて、新フレンズ「【大きな瞳の美人顔】サーバル」が登場した。
今回は同時に実装されたフォトはないので、「【大きな瞳の美人顔】サーバル」のみについて評価、解説していくことにする。
【大きな瞳の美人顔】サーバル
「【大きな瞳の美人顔】サーバル」(以下、「サーバル」と記す)はフレンドリー属性のフレンズ。
体力が高めのフレンズで、けもステータスは現時点でフレンドリー属性の中で2番目の高さを誇る。
強力な蘇生効果と与ダメージバフ効果が特徴的だ。
味方全体を蘇生
けものミラクルは必要MPが140とかなり高いが、効果は味方全体を蘇生できる非常に貴重な効果を持っている。
味方全体を蘇生できるフレンズは他に「火の鳥」「麒麟」のみとなっており、性能においては「火の鳥」と同等になるが、あちらは必要MPが120と「サーバル」より20低いため、蘇生効果の面だけ見れば「火の鳥」の方が扱いやすい。
とはいえ、「サーバル」は味方のギブアップ1人につき毎ターンMPを3増加させる効果を持つため、味方が倒れてから長期戦になればなるほどけものミラクルは狙いやすくなる。
「麒麟」は体力回復効果も含めれば体勢を立て直す力は強いが、必要MPの重さや、ギブアップ中でないフレンズが「麒麟」1人の時でないと蘇生効果が発動しないという扱いづらさを考慮すると、「サーバル」の方が起用しやすい。
一応、そこそこの守りと高い体力を持ち合わせていることから場持ちの良さはいいほうだが、蘇生効果を持つ点から「サーバル」がギブアップしたときの復帰力の損失は著しいため、無暗に盾役として採用するのはふさわしくない。
むしろ、パーティ内で一番被弾しないようヘイトを下げておいてもいいくらいだろう。
味方全体と範囲が広く強力な蘇生効果である分、蘇生時の体力回復は30%と低めになっているので、ヒーラー役のフレンズを別で用意しておけば、ちからくらべや高難度クエストにおいて劣勢時から一気に逆転を狙うことも可能だ。
蘇生がバフ効果に繋がる
「サーバル」の強さは蘇生だけでなく、味方の与ダメージバフ効果にもある。
その一つがけものミラクルにある与ダメージバフ効果だが、強化値は驚異の40%で、この高さを誇りながらも継続ターンは3ターンと長めの効果を持つ。
与ダメージバフ効果だけで十分1つのけものミラクルとして成り立ちそうだが、そこに貴重な蘇生効果がついていることから強力なけものミラクルである点はお分かりいただけるだろう。
さらに、このけものミラクルは蘇生効果によってキセキ特性の条件も満たし、追加で20%の与ダメージバフ効果も得ることができるため、実質けものミラクル1回で68%のバフ効果を秘めていることになる。
その分必要MPが重いという欠点はあるが、そのリスクに見合うリターンは十分にあるだろう。
また、「【みんなでジャスティス】ハクトウワシ」のけものミラクルや「マーモット」は、味方5人がギブアップ中でない時に味方や自身の火力を上げることができるため、「サーバル」のけものミラクルで味方全員を蘇生すれば更なるダメージアップを見込める。
このように、「サーバル」のけものミラクルでパーティ全体が復活することから、味方には『ギブアップ中ではないフレンズ数が多いときに発動する効果』を持つフレンズを採用しておくのがベストだろう。
貴重なびりびり耐性持ち
「サーバル」は特性で味方のフレンドリー属性に対してびりびり耐性を付与できる効果を持っている。
びりびり耐性を味方に付与するフレンズはそこそこいそうだが、フレンドリー属性ではこの「サーバル」を除くと「ライジュウ」しかいない。
他は単体耐性のみの「オーロックス」「ガチャピン」となり、特に「ガチャピン」は復刻の可能性がないに等しいので、招待できなかった隊長さんは月曜日のシーサーバル道場でびりびり攻撃が登場する度に頭を悩まされたことだろう。
「ビャッコ」の待機スキルや「オセロット」のけものミラクルで解除する方法もあるが、そもそもびりびり状態で動けなかった場合はこれらの効果も不発で終わってしまう。
立ち回りがかなり重要なシーサーバル道場では、行動したいフレンズが行動できないという事象はかなり致命傷に近く、これはアタッカーにもバッファーにも同じことが言えるので、ぜひとも全体びりびり耐性の術は用意していたほうが身のためだろう。
シーサーバル道場では上級者より初中級者向け?
けものミラクルやキセキ特性を使えば、味方に強力なバフ効果を与えることができるため、シーサーバル道場ではバッファー役として輝いてくれるだろう。
問題は必要MPの高さで、初心者にとっては140もMPを溜められるかが不安にあるが、そこに大きく懸念する必要はないと考えている。
「サーバル」のフラッグ構成はActionフラッグが3枚構成となっており、それぞれのフラッグの質も非常に高く、フラッグだけでもMPを溜める術は優れている。
そのため、相手がMP減少攻撃やぼんやりうっかり攻撃を持っていたりと、明らかにMP溜めを妨害してくる戦法でなければ、そこまでMP不足に悩まされることはないだろう。
バフ効果は3ターン継続のため、8~10ターン目の総攻撃であれば8ターン目から狙っていくことはできるが、特に理由もなければ早く発動する意味もないので、最悪10ターン目までにMPを溜め切れば問題ない。
逆に、「サーバル」はどちらかというと初級者より上級者のシーサーバル道場にとって扱いにくい部分が目立つ。
例えば、「サーバル」はけものミラクル、待機スキル、キセキ特性によるバフ力は高く、同じフレンドリー属性のバッファー役である「ホルスタイン」「イエイヌ(雑種)」「オオフウチョウ」を超える火力増加は持ち合わせているが、これらのフレンズは必要MPが「サーバル」より圧倒的に低いため、短いターンの間に2回けものミラクルを狙うWバフという戦法がよく用いられる。
これにより、2回分のバフ効果まで考慮すれば「サーバル」のバフ力だけではこれを上回ることはできない。
そして、「サーバル」のけものミラクルは前述した通り必要MPが140と非常に高いため、いくら上級者とは言えど数ターンの間にもう一度140のMPを溜めるのはあまりにも現実的ではなく、Wバフの実現は不可能に近い。
また、プラズムの数値が30と若干高いことでアタッカーに配られるプラズムが少なくなってしまい、Tryフラッグの質も低いことから隊長スキル「もーっとプラズム」との相性もやや悪い傾向にある。
これらの点から、バフは強くても多方面から見て総合的な火力の底上げに大きく貢献できない「サーバル」は、上級者から嫌われる可能性はあるだろう。
まとめ
「サーバル」は味方全体蘇生と強力な与ダメージバフ効果を生かせば、長期戦においてちからくらべ、高難度クエスト、シーサーバル道場のどれにおいても期待以上の活躍は見込めるフレンズとなっている。
ただし、けものミラクルが強力な分必要なMPは非常に高く、このMPの重さをどう補えるかが重要になってくるだろう。
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