けものフレンズ3の『ライリュウすてっぷあっぷしょうたい』にて、新フレンズ「ライリュウ」が登場した。
今回は同時に実装されたフォトはないので、「ライリュウ」のみについて評価、解説していくことにする。
ライリュウ
「ライリュウ」はファニー属性のフレンズ。
「ヌエ」と同様にアタッカー並みの高火力なステータスで、Beatフラッグ3枚持ちなのが特徴的。
日本の妖怪には「雷龍」の他に「雷獣」が存在し、よくセットで紹介されることが多いがが、こちらとは全くの別物として扱われる。
びりびり状態に相手に猛威を振るう
攻撃のステータス、けものミラクルのダメージ量、プラズムの高さからアタッカーとして扱うのは見て分かるだろう。
他にも特性の常時与ダメージバフ30%や、待機スキルの4ターンも続く与ダメージバフ20%が非常に高い強化値として実装されており、火力が高くなるようになっている。
そのうえで、びりびり状態の相手に火力が上がるけものミラクルの追加ダメージと、キセキ特性による異常なバフ効果が重なり、瞬間最高火力はかなり高いものを期待できる。
逆に言えば、びりびり状態ではない相手をけものミラクルで攻撃した場合は大きくバフ値を削がれることになるので、必ずけものミラクル前はびりびり状態を狙っておこう。
要となるびりびり状態も得意技で付与できるため、自身のみで役割が完結しているのも評価が高い。
確率は中確率だが、相手の属性に依存しないのはかなり扱いやすいと言えるだろう。
耐久もそこそこあり中長期戦向け
「ライリュウ」はアタッカー寄りのステータスであるものの、総合値のけものステータスは現時点でファニー属性の中でスザクに続く2番目の高さを誇り、体力が高めに設定されている。
また、けものミラクルにより体力を回復することができ、高い体力ステータスと相まって回復量も大きくなる恩恵を得られている点はありがたい。
特性による体力回復効果は一度きりだが、体力50%以下になった時に大きく体力を回復することができ戦線を維持しやすい。
最大で体力80%まで戻すことができるので、体力が高い時に火力が上がるフォト「隊長さんお手製の!」「サバンナのよる」「オフショット」等のフォトとは相性が良い。
一方で守りのステータスは心もとないが、得意技による相手の与ダメージ減少や、びりびり状態にすればキセキ特性による相手の与ダメージ減少があり、デバフ値が大きい疑似的な耐久強化を行えるため、中長期戦でも場持ちがよく長くアタッカーとして戦ってくれるだろう。
ブラックサーバルが大きな壁か…
同じファニー属性のアタッカーとして、特にシーサーバル道場で活躍する現環境には「ブラックサーバル」が存在し、やはり火力比較においてはこちらのフレンズを無視することはできないだろう。
そこで以下の通り比較してみた。
レベル70、野生解放4段階目、けも級4、けものミラクルレベル5で計算しており、けもコーラス、フラッグ強化値、プラズム等は計算に考慮しない。
フレンズ | 攻撃 | けものミラクル | 与ダメバフ合計 | プラズム | 合計ダメージ |
ライリュウ | 7715 | 相手がびりびりの時 980% | 相手がびりびりの時 約2.81倍 | 60 | 約165126 |
ブラックサーバル ※けものミラクル1回分 | 8017 | 相手が状態異常の時 1050% | セルリアン戦の時 約1.82倍 | 60 | 約153340 |
結果は「ライリュウ」の方が上回るが、あくまでこれはけものミラクル1回分の比較である。
ためこみ上手持ちの「ブラックサーバル」がこの威力で2回分けものミラクルを撃てると考えると総合的なダメージでは「ライリュウ」の方が劣ってしまうのが現状だ。
また、「ブラックサーバル」は状態異常であれば種類は問わないのに対して「ライリュウ」はびりびり状態の相手限定で火力が上がるようになっている。
「ライリュウ」自身が得意技でびりびり状態を狙えるものの中確率であるため安定感はやや欠ける。
びりびり状態にできるほかのフレンズを増やすとしても、ファニー属性に絞るとけものミラクルでの「カモノハシ」と、得意技での「リュウキュウイノシシ」しかおらず選択肢は狭い。
さらに、どちらのフレンズも付与確率は中であるため、運要素が残ってしまうのは否めない。
ただ、全てにおいて「ブラックサーバル」が使い易いかというとそうでもなく、「ブラックサーバル」はためこみ上手である以上実質2倍のMPを溜める必要があり、MP減少攻撃持ちの相手が登場した場合はMP事故のリスクは大きい。
他にも耐久面に関しては何も効果を備えていないため、全体攻撃の火力が高い敵の場合は総攻撃まで「ブラックサーバル」の体力を保つのが難しい可能性もある。
それと比較すれば、体力が高く体力回復効果を持つ「ライリュウ」は安定して運用しやすいというのはメリットになるだろう。
まとめ
「ライリュウ」はびりびり状態の相手に特化したアタッカーで、自身の得意技でもびりびり状態にできるため、このフレンズ1人で役割が完成している。
ただし、火力比較となると「ブラックサーバル」が大きな壁となり、シーサーバル道場でのアタッカーの座は揺るぎそうにない。
「ブラックサーバル」よりも事故を抑えられることはできるので、ランキング上位に入らずとも安定して高スコアを出したいというのが目的であれば、採用の価値は十分にあるだろう。
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