2022年9月2日(金)に発売される強化拡張パック『白熱のアルカナ』に「フリーザー」が収録されることが決定されている。
この「フリーザー」は相手を確実にマヒ状態にする強力な技を持っており、ひときわ注目を浴びているので、今回はこのカードについて評価していき、相性の良いカードを探っていくことにする。
フリーザー
上の画像が話題となっている「フリーザー」で、注目すべき点はやはり2つ目の「ワイルドフリーズ」だろう。
「ワイルドフリーズ」は水エネルギー2つで使える技で、反動で50ダメージを受ける代わりに相手のバトルポケモンをマヒ状態にすることが出来る。
ポケモンカードにおける状態異常はマヒ状態が一番強いと言われており、麻痺状態になったポケモンは技を使うことも、逃げることもできない。
マヒ状態はそのポケモンを扱うプレイヤーが番を終わった時のポケモンチェックで自然に回復する。
ねむり状態のようにポケモンチェック毎にコイントス判定を行うことが無いので、眠り状態にさせた直後のポケモンチェックでコイントス判定で起きてしまうということもないため、マヒ状態はカードの効果等で状態異常を回復されなければ確実に1ターン稼ぐことが出来る。
その結果、マヒ状態は状態異常として強すぎるため、基本的にマヒ状態にできる技はコイントス判定等の何かしらの条件が課せられているものが多く、不安定要素が多い。
しかし、この「フリーザー」の「ワイルドフリーズ」は50ダメージくらうという条件さえ吞み込めば、確実にマヒ状態にできるのが強力だ。
「次の自分の番、この技は使えない」等のデメリット効果もないため、HPが許す限り連続で技を使うことが出来、相手は「ポケモンいれかえ」等のポケモン交代手段を用意できなければ、完全に成す術が無くなるだろう。
ゼクロムとの比較
「ワイルドフリーズ」と似たような技を持つカードとして「ゼクロム」の「ワイルドショック」が存在する。
「ワイルドショック」は「フリーザー」の「ワイルドボルト」よりも130ダメージと火力が高く、狩れるポケモンの範囲が広い。
反動ダメージは「ワイルドショック」の方が大きいためデメリットのように思えるが、「フリーザー」の「ワイルドフリーズ」も「ゼクロム」の「ワイルドショック」も、2回使うとどちらも残りHPが10になるという点から見れば特に変わりはない。
逆に「フリーザー」は必要エネルギーが2つだけであり、逃げるために必要なエネルギーも1つで済むため機動性が高く、「ワイルドフリーズ」で相手をマヒにした後、次の自分の番で後続のアタッカーポケモンと入れ替えて確実に狩るという立ち回りができるのが魅力だ。
相性の良いカード
メインアタッカー
「フリーザー」の「ワイルドフリーズ」だけでは流石に打点が低く、相手のポケモンVを倒すのは難しい。
確実にマヒ状態には出来るが「フリーザー」の耐久にも限界があるうえに、相手もポケモンを交代させる手段が全くないというのは現実味が薄い。
そのため、「フリーザー」でマヒ状態にして妨害し、アタッカーは別のポケモンを用意しておく必要がある。
そこで候補に挙がるのが「オリジンパルキアVSTAR」だ。
ベンチにポケモンを展開していく現環境のポケモンカードであれば、お互いのベンチのポケモンの数だけ火力が上がる「あくうのうねり」は単純に強い。
「あくうのうねり」で最大で160ダメージ出せるので、「ワイルドフリーズ」と合わせれば230ダメージまでいくので、多くのポケモンVを狩ることが出来る。
VSTARパワーの「スターポータル」も強力で、「フリーザー」の「ワイルドフリーズ」に必要なエネルギーも用意できるので非常に相性が良い。
他のアタッカーとして候補に挙がるのは「ケケンカニV」だ。
「ケケンカニV」の「デストロイヤーパンチ」は90ダメージの素点の他に相手のポケモンにのっているダメカンの数×60ダメージの火力が上がるので、「ワイルドフリーズ」で70ダメージを与えておけば、510ダメージというどんなポケモンでもオーバーキルをできてしまう威力まで跳ね上がる。
「フリーザー」と同じく水タイプのポケモンなので、エネルギーのタイプに困ることもない。
耐久面の補助
「ワイルドフリーズ」は50ダメージの反動があり、「フリーザー」のHPから考えると2回までしか打つことができない。(「フリーザー」を気絶させる前提なら3回まで)
そこで、同じく『白熱のアルカナ』に収録される「きんきゅうゼリー」を付けてあげれば、2回目の「ワイルドフリーズ」を使った後にHPが10残るので、「きんきゅうゼリー」の発動条件を満たし、HPを全回復することが出来る。
HPを全回復できれば、「ワイルドフリーズ」を撃つ回数を増やすことが出来るので単純に強い。
ただし、「インテレオン」の「クイックシューター」などで残りHPの調整を崩されると、「きんきゅうゼリー」の発動条件を満たせなくなるので注意が必要だ。
ポケモン交代手段
「ワイルドフリーズ」で相手をマヒさせて後続のポケモンで倒すという戦い方をするのであれば、ポケモンを交代する回数が非常に多くなるので、スムーズに交代できる手段を用意しておきたい。
単純に「ポケモンいれかえ」でもよいが、ここでは別の手段を考えておきたい。
「ふうせん」を付けてあげれば逃げるために必要なエネルギーが2つ軽くなるため、「フリーザー」に付ければ逃げるためにエネルギーコストが無くなり、安易に交代できる。
ただし、先程述べた「きんきゅうゼリー」と選択になるため、「フリーザー」ではなくアタッカーとなるポケモンに付けても良いだろう。
「回収ネット」を使えば、バトル場の「フリーザー」を回収してベンチのポケモンと交代することが出来る。
それ以外にも、「ワイルドフリーズ」でダメージを負っているのであれば、HPを全回復した状態で再度ベンチに出せる点が非常に魅力である。
ベンチにアタッカーが用意できていないのであれば「ネジキ」でアタッカーポケモンを用意するのもありだろう。
「ネジキ」は奇襲性が高く、相手の意表を突くことが出来るうえに、入れ替えるポケモンの状態やついているエネルギーカード等をすべて引き継ぐため、呼び出したポケモンですぐに攻めに転じることが出来る。
「オリジンパルキアV」と入れ替えれば即座に「オリジンパルキアVSTAR」に進化してそのまま「あくうのうねり」で叩くことが出来るのは魅力だ。
更なる妨害手段
「フリーザー」と直接的なコンボがあるわけではないが、「ツツジ」と組み合わせることでより相手の妨害を行うことが出来る。
「ツツジ」を使えば次の相手の番で相手の手札が2枚スタートとなるので、「ポケモンいれかえ」等のポケモン交代を行うカードを引き込む確率が下がることになる。
相手がポケモンを入れ替えることが出来なければ、行動を1ターン封じられたものと同等になるので、相手は「ワイルドフリーズ」による永続マヒ状態の沼に引き込まれやすくなるだろう。
まとめ
相手の行動確実に1ターン封じるマヒ状態を安定的に狙える「フリーザー」の「ワイルドフリーズ」は強力で、妨害手段として有力なカードとなるだろう。
ただし、上手くいきすぎると相手の行動を永続的に封じることが出来てしまうので、友達を失くすようなプレイにならないように心がけておきたいところだ。
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