6/17(金)に発売されるポケモンカード強化拡張パック『Pokemon GO』に「メタモン」が収録されることが決定した。
「メタモン」といえば他のポケモンに変身して、変身したポケモンの技を使うということで有名だが、カードゲーム上ではそれがどう再現されているかを期待して考察していきたい。
「メタモン」は他ポケモンに変身してパックに封入されている?
まず初めに、これは「メタモン」の評価とは一切関係ないのだが、『Pokemon GO』に収録されている「メタモン」は、カードの表面上にシールが貼られており、そのシールは他のポケモンのイラストやテキストと全く同じものが描かれている。
そして、そのシールをはがすことで「メタモン」として初めてゲームで使用することができる。
「メタモン」の得意技である変身を忠実に表現しているのが、非常に面白い。
まさにPokemon GOにて味わうことができる、「野生のポケモンを捕まえたらメタモンだった」という体験をカードでも実感できるだろう。
シールが貼られている以上、パッと見ただけでは本当にそのポケモンなのか、あるいは「メタモン」なのかが判断できない。
判断方法としては、カード左下のレギュレーションマーク部分にメタモンが描かれている場合は、そのカードにはシールが貼られていることを表す。
マークが非常に小さく見落とす可能性があるので、開封動画などを撮る方は、はずれカードかと思ってスルーしたら実はメタモンだったという損をしないように気を付けておきたい。
ひとつ気になるのは、どのポケモンに変身しているか不明であるということ。
可能性は低いと思っているが、ポケモンVMAXやポケモンVSTARに変身していることもないとは言い切れない。
超レアカードだと思ってよく見たら「メタモン」だったというテンションだだ下がりの瞬間には立ち合いたくないところだ。
ちなみに、シールがはがされていないカードは公式大会では使用できないので、「シールをはがす前のメタモンもコレクションしたい」という人でなければ、シールは必ず剥がしておくべきだ。
メタモン
「メタモン」は技を持っておらず、特性「いきなりへんげ」の1つだけである。
自分のトラッシュにあるたねポケモンが持っている技をすべて使えるという万能な効果を持っている。
ただし、選べるたねポケモンは『ルールを持つポケモン』を選ぶことはできないので、ポケモンVやかがやくポケモン等の技は選べない。
また、技を使う場合も、その技を使うために必要なエネルギーはあらかじめメタモンに付けておく必要がある。
ここからは「メタモン」と組ませることで相性の良いカードを紹介していきたい。
ミカルゲ
『ダークファンタズマ』で登場した「ミカルゲ」の「ひとだまれんさ」はトラッシュにある「ミカルゲ」の数×60ダメージで威力が上がる。
「ミカルゲ」だけの使用だった場合、バトル場に1匹、トラッシュに3匹のの状態で最大190ダメージまでだったが、「メタモン」採用されることで250ダメージまで火力を上げられる。
怖いのは1枚でも「ミカルゲ」が欠けると、ダメージ量ががくっと下がることだ。
特に「ミカルゲ」がサイド落ちしてしまうと、それを手に入れるまでかなりの苦戦を強いられるだろう。
エネルギーは2つで技を使うことができ十分軽いが、「メタモン」は「ダークパッチ」で悪エネルギーを加速することができないのは注意が必要だ。
そのため、そこは「キバナ」で代用するのが手だろう。
さらに「キバナ」は「ミカルゲ」とも非常に相性が良く、「ミカルゲ」の特性「のろいのことづけ」で「キバナ」をサーチでき、「のろいのことづけ」が発動している時点で前の相手の番でポケモンが気絶していることになるので、「キバナ」自身の発動条件も満たすことができる。
まさにこの2枚で1つの動きを成している。
コイキング
続いては「メタモン」と同じ『Pokemon GO』パックに収録される「コイキング」だ。
「コイキング」の「いかりのおびれ」はトラッシュにある「コイキング」「ギャラドス」の枚数だけ火力が上がり、「メタモン」を採用すれば最大で250ダメージを稼げる。
大変なのは最大火力を出すまでに8枚ものカードをトラッシュに送らなければならない。
「博士の研究」や「ハイパーボール」でとにかく山札から「コイキング」と「ギャラドス」を引いて、トラッシュを肥やしていきたいところだ。
「ミカルゲ」と比べて、最大威力に関しては差が無いので、こちらは8枚ものカードをトラッシュに集めなければいけないと考えると、労力の割に報われていない。
その代わりに「ツインエネルギー」1枚で技を使えるので、後続の準備は非常に楽である。
マッドパーティ
次は技「マッドパーティ」を持つポケモンを多用して組む方法だ。
技「マッドパーティ」は自分のトラッシュにある「マッドパーティ」を持つポケモンにつき20ダメージの威力が上がる。
現在は「ガラルバリコオル」「デデンネ」「ポットデス」「ホルビー」がこの技を持っており、それぞれ4枚ずつ採用して全てトラッシュに送れば、最大火力は320ダメージまで跳ね上がる。
問題はご察しの通り、大量のカードをトラッシュへ送る必要があることだが、この点に関しては「ポットデス」である程度改善すことは可能だ。
「ポットデス」の特性「ティーブレイク」は「マッドパーティ」を持つポケモンを手札からトラッシュすることで山札からカードを2枚引けるので、ある程度手札を入れ替えながら、トラッシュの肥やしも同時行うことができる優れものだ。
「ポットデス」自身も「マッドパーティ」を持っているので、非常に良く効果がかみ合っている。
また、エネルギー面に関しても「ポットデス」や「ホルビー」が無色エネルギー2個で使うことができるので、「ツインエネルギー」を使えば困ることはないだろう。
ヌケニン
「ヌケニン」には「いのちをしぼる」という強力な技があり、相手ポケモンのHPを残り10になるようにダメカンを乗せることができる。
ただ、「ヌケニン」は特性「ぬけしばり」というデメリット効果があり、「テッカニン」の特性を使わないと場に出すことすら叶わず、扱いが非常に難しいポケモンだ。
なので、「メタモン」の特性を利用して、「ヌケニン」を出さずに強力な技「いのちをしぼる」だけを使うという戦法だ。
これであれば、「ヌケニン」をトラッシュへ送るだけでよいので、本来の使い方よりだいぶ扱いやすくなる。
技「いのちをしぼる」は相手のHPに依存してダメカンを乗せる行為なので、相手ポケモンのHPが高かろうが、受けるダメージが軽減されていようが無関係になるのが魅力だ。逆に必ず相手のHPを10残す形になるので、一発で仕留めることはできず、ダメージではないので「こだわりベルト」等でダメージを上げることもできない。
そこで、一発で仕留めるのなら毒や火傷の状態異常を狙っていくのが手だろう。
残りHPが10なので、これらの状態異常でポケモンチェック時に確実にとどめを刺すことができる。
簡単に状態異常にする手としては「ウツドン」の特性「きけんなねんえき」で進化時に相手を毒と火傷状態にできる。
進化時にしか使えない特性なので、「回収ネット」を使って再利用することを心がけたい。
スタジアムがあれば「ダストダス」の特性「どくだまり」で相手を毎ターン毒状態にする効果を使うことができる。
こちらは「ウツドン」と違い、場にいる限り何度も使うことができる。
「ヒスイバクフーン」の特性「あやかしだま」ならスタジアムカードが無くても相手を火傷にすることができるが、超エネルギーが必要なことと、2進化ポケモンで少し重いので、どのポケモンを採用するかはよく検討してほしい。
一撃で仕留めることを考えていないのなら、「クロバット」と組むのも面白いだろう。
「クロバット」の「クリティカルバイト」ならHP残り10の相手を確実に仕留められることができ、そのうえサイドを2枚多く取ることができるのでアドバンテージが大きい。
相手ポケモンがベンチへ逃げられたところで「クリティカルバイト」はベンチに攻も攻撃が及ぶので「ボスの指令」等を使う必要が無い。
ただし、2ターン要するので、相手ターンで「ウォロ」や「回収ネット」でバカラポケモンが離れてしまった場合どうにもならないので過信は禁物だ。
まとめ
新しく登場した「メタモン」は、自分のトラッシュにいるポケモンの技を使えるという、メタモンの特徴である変身を再現したかのようなものになっており、特殊過ぎる効果のうえ、考え方次第で使い方が無限大に広がる内容となっている。
ぜひ、各自で面白いデッキ構築を考えてみてほしい。
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