Vジャンプ7月特大号応募者全員大サービスパックの『PHARAONIC LEGEND PACK』に収録される「ファラオニック・アドベント」「墓守の刻印」「澱神アポピス」の効果が公開された。
これらのカードについて触れて解説していきたい。
ファラオニック・アドベント
効果モンスター
https://yugioh-wiki.net/index.php?%A1%D4%A5%D5%A5%A1%A5%E9%A5%AA%A5%CB%A5%C3%A5%AF%A1%A6%A5%A2%A5%C9%A5%D9%A5%F3%A5%C8%A1%D5
星8/闇属性/魔法使い族/攻2000/守2000
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードの攻撃力は、お互いのフィールド・墓地の永続罠カードの数×300アップする。
(3):自分フィールドの天使族・悪魔族・爬虫類族モンスター1体をリリースして発動できる。
デッキから永続罠カード1枚を手札に加える。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分はモンスターを特殊召喚できない。
通常召喚だと重い最上級モンスターではあるが、1つ目の効果によりコストを1体のモンスターだけで抑えることができ、召喚権も失わずに済むので、この手法でフィールドに出すのが主となるだろう。
3つ目の効果は種族指定で自分フィールドのモンスターをリリースすることで、永続罠をサーチできる。
永続罠限定と言えど、それ以外指定のない罠カードをサーチできる効果は貴重で、汎用性の高い「スキルドレイン」「虚無空間」をサーチできるのは強い。
そのため、永続罠カードを軸としたデッキでこのカードを採用するのが良いだろう。
永続罠カードが多量に採用されているデッキであれば、2つ目の効果の恩恵も得られやすい。
相性の良いカードとして挙がるのは「悪王アフリマ」がある。
「悪王アフリマ」の2つ目の効果で、自身以外の闇属性モンスターをリリースすれば、「ファラオニック・アドベント」をサーチすることができる。
その後、手札に持ってきた「ファラオニック・アドベント」の1つ目の効果で「悪王アフリマ」をリリースコストにも使え、悪魔族であるため3つ目の効果のリリースコストに使うこともでき、互いの効果の条件がよくかみ合っている。
他にも相手にアドバンテージを与えてしまうが、「魔導契約の扉」でもこのカードをサーチできる。
3つ目の効果を使うために、該当する種族のモンスターのリリースが必要である。
このコストに見合うモンスターだが、先程挙げた「悪王アフリマ」の他に、「銅像のスワンプマン」や「量子猫」がある。
これらは発動後、モンスターになることができる永続罠カードで、好きな種族を1つ選択し、選択した種族を持つモンスターに化けることができる。
罠カードなので、場に出すまでには時間がかかってしまうが、召喚権を失わずにリリースモンスターを用意することができる。
また、これらは永続罠カードなので、「ファラオニック・アドベント」自身とも相性が良い。
墓守の刻印
墓守の刻印
https://yugioh-wiki.net/index.php?cmd=read&page=%A1%D4%CA%E8%BC%E9%A4%CE%B9%EF%B0%F5%A1%D5&word=%CA%E8%BC%E9%A4%CE%B9%EF%B0%F5
通常魔法
(1):自分メインフェイズ1開始時に発動できる。
以下の効果から1つを選び、相手ターン終了時まで適用する。
●お互いに墓地のカードの効果を発動できない。
●お互いに墓地のカードを除外できない。
●お互いに墓地のモンスターを特殊召喚できない。
墓地からの効果発動、墓地のカードの除外、墓地からの特殊召喚のうち1つ選択し、それをお互いに封じる効果を持つ。
現環境において墓地に全く依存しないデッキは無いと言ってもいいほど少ないので、どれを選んだとしても強力なメタとなる。
勿論、自分も封じられてしまうので、状況に応じて使うタイミングはよく考慮したい。
通常魔法でメインフェイズ1の開始時にしか発動できないので、相手が墓地に関与する効果が発動されたタイミングでチェーンして発動したり、自分が墓地を利用して展開しきってからこのカードを発動するということはできない。
ただ、「このカードがフィールド上に存在する限りこの効果を適用する」というものではないので、発動さえ通ってしまえば、妨害等でメタ効果が解除されることはないのは大きい。
一番効果的なのは、先行1ターン目に使って相手の展開を大きく阻止することだが、相手のデッキの内容が分からない以上、無暗に打つのは自分が不利になるだけかもしれないのでよろしくない。
2戦目以降なら相手のデッキも分かるので、サイドデッキに投入する価値はあるかもしれないが、先行1ターン目にこのカードを引ける確立を考えると、採用するかは悩ましいところではある。
澱神アポピス
永続罠
https://yugioh-wiki.net/index.php?cmd=read&page=%A1%D4%C5%C3%BF%C0%A5%A2%A5%DD%A5%D4%A5%B9%A1%D5&word=%C5%C3%BF%C0%A5%A2%A5%DD%A5%D4%A5%B9
(1):自分・相手のメインフェイズに発動できる。
このカードは発動後、通常モンスター(爬虫類族・地・星6・攻2000/守2200)となり、
モンスターゾーンに特殊召喚する。
このカードは罠カードとしても扱う。
自分フィールドに他の永続罠カードが存在する場合、
さらにその数まで相手フィールドの表側表示のカードを選んでその効果をターン終了時まで無効にできる。
発動後は罠モンスターとして扱い、他の永続罠カードの枚数だけフィールドのカードの効果を無効化にできる。
カードを無効化にする効果を積極的に使っていきたいので、必然的に永続罠カード、罠モンスターを多く使うデッキに採用することになるだろう。
無効にできるカードはモンスター、魔法、罠を問わないのは非常に有能で、無効化にしたいカードに対して対象取らない点も評価したい。
まとめ
貴重な永続罠カードをサーチできる効果を持つ「ファラオニック・アドベント」。非常に強力なメタ効果を持つ「墓守の刻印」。カードの種類問わず無効化にできる罠モンスター「澱神アポピス」。
どれも、ガンガン展開して殴るビートダウンで活躍するものとは違い、メタや妨害をメインとするデッキで採用しやすいカードであり、面白い効果を持っている。
デッキ構築と使い方次第ではトリッキーに戦うことができるので、相手を翻弄させるプレイングが可能だろう。
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