6/11(土)発売の『アニメーションクロニクル2022』に「機械仕掛けの夜-クロック・ワーク・ナイト-」が収録されることが決定された。
このカードについて触れて解説していきたい。
機械仕掛けの夜-クロック・ワーク・ナイト-
永続魔法
このカード名のカードは1ターンに1度しか発動できず、このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドの表側表示モンスターは機械族になる。
(2):自分フィールドの機械族モンスターの攻撃力・守備力は500アップし、相手フィールドの機械族モンスターの攻撃力・守備力は500ダウンする。
(3):墓地のこのカードを除外し、手札を1枚捨てて発動できる。デッキから機械族・地属性モンスター1体を手札に加える。
永続魔法で、フィールドのモンスターを機械族に変える効果、自分モンスターの攻守を500上げて相手モンスターの攻守を500下げる効果、墓地から除外して手札コスト1枚で地属性機械族モンスターをサーチする効果の3つを兼ね備えている。
2つ目の効果は機械族の指定があるが、1つ目の効果で機械族一色になるので然程関係ない条件である。
今に始まったことではないが、魔法も罠カードも墓地で発動するのが当たり前になってるこの流れが、未だに自分は受け入れられてない。
フィールドを機械族に染める
このカードを場に出すだけで、お互いのフィールド上のモンスターをすべて機械族に染めることができる。
お互いのモンスターをアンデット族に変える効果を持つ「アンデットワールド」と類似しているが、このカードは墓地までには効果が及ばない。
とは言え、相手の全てのモンスターまで種族を変える効果を持つカードは珍しく貴重で、影響範囲が大きいことに変わりはないだろう。
特定の種族にシナジーを持つデッキが相手ならば、このカード1枚で深く突き刺さるものも少なくない。
無論、1つ目の効果だけをメインにして扱うカードではないが、この効果だけでも刺さる相手には刺さるということだけは覚えておいてほしい。
1000ポイント差の戦闘力付けられる
自分モンスターの攻守を500あげて、相手モンスターの攻守を500下げるので、このカード1枚で実質1000ポイント分の戦闘力を上げられることになる。
1枚で1000ポイント変わるのは大きく、さらに自分のモンスター全員がこの恩恵を受けられるので、展開すればするほど、より強力な効果となってくれる。
1つ目の効果があるため、機械族という指定も気にする必要もないので、汎用性が高く、ほとんどのビートダウンデッキにて採用する価値は十分にあり、戦闘面で大きく活躍してくれるだろう。
サーチ先が豊富
3つ目の効果は、墓地のこのカードを除外するほかに、手札コストが1枚必要であるが、機械族地属性モンスターをサーチできる有用な効果を持っている。
機械族地属性モンスターは非常に種類が多く、それを何でもサーチできるということは汎用性が非常に高いことを意味する。
『古代の機械』で使えば、機械族地属性のモンスターが多いため、「古代の機械飛竜」に続く、万能サーチカードとして扱える。
墓地で効果を発動するため、「古代の機械射出機」で破壊したり、「おろかな副葬」でデッキから墓地へ送るなどの、墓地送り手段は用意しておく必要がある。
『古代の機械』以外にも機械族地属性モンスターを扱うテーマには『ブンボーグ』『クリフォート』『D(ディフォーマー)』『列車』『無限起動』など数えきれないほど存在するので、これらのテーマに出張できるこのカードの汎用性の高さを評価できる。
除去、制圧、ワンキルもできる
バフ、デバフ、サーチとこのカード1枚で多くの役割を担ってくれるが、他のカード組み合わせることで、より強力な効果を狙っていくことも可能だ。
相手フィールドの機械族も融合素材として吸収することができるので、相手モンスターも機械族に変えてしまうこのカードと、「サイバー・ドラゴン」さえフィールドに出せれば、相手モンスターを除去しつつ、「キメラテック・フォートレス・ドラゴン」を出すことができる。
除去したモンスターが多ければ多いほど、「キメラテック・フォートレス・ドラゴン」の攻撃も上がるので、願ったり叶ったりだ。
『サイバー・ドラゴン』デッキであれば、無理なく採用できるカードだろう。
「王虎ワンフー」は攻撃力1400以下のモンスターが場に出たとき自動で破壊してくれる効果を持っており、戦闘力の低いモンスターから展開していくデッキに対してはこの効果が強く刺さり、現環境でも大きな制圧力を持っている。
そこで、「機械仕掛けの夜-クロック・ワーク・ナイト-」を組み合わせることで、相手モンスターの攻撃力を500下げ、実質1900以下のモンスターの召還、特殊召喚を封じるという、かなり凶悪な効果となる。
『苦痛ワンフー』と言われるほど有名で相性の良い「強者の苦痛」も併用すれば、さらに攻撃力の高いモンスターも制圧が可能となる。
多数のモンスターを展開しやすいデッキなら、「機械仕掛けの夜-クロック・ワーク・ナイト-」で戦闘力に1000ポイント差を付けた上に、「リミッター解除」で攻撃力を倍にできるので、ワンキルも十分に狙っていくことができる。
「機械仕掛けの夜-クロック・ワーク・ナイト-」で攻撃を500上げているため、その分「リミッター解除」の恩恵も大きくなる。
また、「機械仕掛けの夜-クロック・ワーク・ナイト-」が自分モンスターをすべて機械族にしてくれるため、「リミッター解除」の機械族のみという効果適用範囲を考慮する必要が無い。
即ち、機械族デッキにとどまらず、ほぼ全ての展開力の高いビートダウンデッキで利用できるということだ。
全てのビートダウンデッキに出張出来て、ワンキルを促進させるカードと考えると非常に恐ろしいことがよく分かる。
まとめ
このカード1枚でバフ、デバフ、サーチができるほか、カードの組み合わせ方によっては、除去、制圧、ワンキルも行うことができる超万能カードとなっている。
サーチ効果は機械族地属性が対象と汎用性が高く、多くのデッキで出張できるほか、サーチ以外の効果をメインとして使用するなら、種族すら問わないほぼ全てのデッキで採用価値を見出せるので、このカードの使い方に無限大さを感じる。
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