遊戯王OCGにて『ダークウィング・ブラスト』に「クシャトリラ・フェンリル」「クシャトリラ・ユニコーン」「クシャトリラ・オーガ」「クシャトリラ・シャングリラ」「クシャトリラ・バース」「クシャトリラ・プリペア」が収録されることが決定された。
今回はこれらのカードについて相性の良いカードや詳しく考察をしていきたい。
『クシャトリラ』カテゴリ
現状分かっていることは、レベル7またはランク7のサイキック族モンスターで統一されている。
そして、メインデッキで使われるモンスターたちは、自分フィールドにモンスターが存在しない場合に手札から特殊召喚できる効果と、デッキから「クシャトリラ」カードを何かしらサーチできる効果を持つ。
最上級モンスターで構成されているが、手札から特殊召喚できる効果があるため、1ターン目の初動からや、相手に一掃されてしまって0の状態から何も動けないという事態に陥ることはない。
逆に、こちらが展開で来ている状態では効果を扱えず、最上級モンスターなので通常召喚ではコストが重すぎる。
フィールドアドバンテージを維持して通常召喚するために「死皇帝の陵墓」は必須になってくるかもしれない。
特徴的なもう一つの効果は、攻撃宣言時や効果モンスターの効果発動した場合に、相手のカードを裏側表示で除外できることだ。
除外するカードはモンスターに応じて各々異なっている。
万能な効果ではあるが1つ注意したいのは、相手の効果モンスターの効果処理後に『クシャトリア』モンスターの除外効果が発動するので、相手モンスターの効果で『クシャトリア』モンスターが除去されてしまった場合は発動できない。
クシャトリラ・フェンリル
効果モンスター
遊戯王カードWiki
星7/地属性/サイキック族/攻2400/守2400
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):自分メインフェイズに発動できる。
デッキから「クシャトリラ」モンスター1体を手札に加える。
(3):このカードの攻撃宣言時、または相手がモンスターの効果を発動した場合、
相手フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを裏側表示で除外する。
2つ目の効果でサーチできるのは『クシャトリラ』モンスターとなる。
後に紹介する「クシャトリラ・バース」があれば、サーチした『クシャトリラ』モンスターを展開して、そのままランク7のエクシーズ召喚に繋げることが可能だ。
3つ目の効果は発動条件が緩く、裏側表示で相手のカードを除外できる珍しい効果を持っている。
最近は除外されても他のカードの効果で参照されて、再利用できる機会も多かったが、裏側で除外されることでこれを阻止できるのは非常に強力と言えるだろう。
クシャトリラ・ユニコーン
効果モンスター
遊戯王カードWiki
星7/風属性/サイキック族/攻2500/守2100
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):自分メインフェイズに発動できる。
デッキから「クシャトリラ」魔法カード1枚を手札に加える。
(3):このカードの攻撃宣言時、または相手がモンスターの効果を発動した場合に発動できる。
相手のEXデッキを確認し、その内のモンスター1体を選んで裏側表示で除外する。
2つ目の効果でサチできるカードは『クシャトリア』魔法カードだ。
手札に他の『クシャトリア』モンスターがいるなら、「クシャトリラ・バース」をサーチして『クシャトリア』モンスターを召喚できるので、そのままランク7のエクシーズ召喚に繋げられる。
3つ目の効果で除外できるのは、相手のエクストラデッキのカードで、中身を確認できるのがポイントだ。
先行1ターン目でこのモンスターを立てておけば、次の相手ターンの展開で大きく阻害できる。
モンスター効果を使わずに展開しないということは、かなり特殊なデッキでない限りそうそうあり得ないので、相手がエクストラデッキからモンスターを特殊召喚する前に、相手の軸となるモンスターを確認して除外することが可能になってくる。
クシャトリラ・オーガ
効果モンスター
遊戯王カードWiki
星7/水属性/サイキック族/攻2800/守1000
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):自分メインフェイズに発動できる。
デッキから「クシャトリラ」罠カード1枚を手札に加える。
(3):このカードの攻撃宣言時、または相手がモンスターの効果を発動した場合に発動できる。
相手のデッキの上からカードを5枚までめくり、その中から1枚を選んで裏側表示で除外する。
残りのカードを元の順番でデッキの上に戻す。
2つ目の効果で現状サーチできるのは、後述する「クシャトリラ・プリペア」のみとなる。
次のターン以降にはなるが「クシャトリラ・プリペア」が維持し続けられれば、毎ターン『クシャトリア』モンスターを展開し続けられるのは強い。
3つ目の除外できるカードは相手のデッキトップ5枚のうち1枚だけで、「クシャトリラ・フェンリル」や「クシャトリラ・ユニコーン」よりは運要素効果となってしまう。
代わりに相手の数枚をデッキを確認できるので、そこから相手のデッキの方を読み、戦略を組み立てていくということは可能だ。
クシャトリラ・シャングリラ
エクシーズ・効果モンスター
遊戯王カードWiki
ランク7/炎属性/サイキック族/攻 0/守3000
レベル7モンスター×2体以上
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手のスタンバイフェイズに発動できる。
デッキから「クシャトリラ」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):相手のカードが裏側表示で除外される度に、
使用していないメインモンスターゾーンまたは魔法&罠ゾーンを1ヵ所指定して発動できる。
指定したゾーンはこのモンスターが表側表示で存在する間は使用できない。
(3):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊される場合、
代わりにこのカードのX素材を1つ取り除く事ができる。
2つ目の効果は相手のカードが裏側で除外されるたびに、相手のモンスターゾーンまたは魔法&罠ゾーンを1か所使用不能にできる。
1つ目の効果で裏が除外効果を持つ『クシャトリラ』モンスターを毎ターンリクルートできるので、比較的簡単に条件を満たすことができる。
相手がペンデュラムメインのデッキであれば、ペンデュラムゾーンを一つでも封じればそれだけで致命傷を負わせられる。
リンクモンスターのリンク先のゾーンを封じるのもなかなか効果的だろう。
「No.89 電脳獣ディアブロシス」との相性は非常によく、「No.89 電脳獣ディアブロシス」自身の効果で相手のカードを裏側除外することができるので、このカードの2つ目の効果を簡単に利用できる。
さらに、「No.89 電脳獣ディアブロシス」はランク7のエクシーズモンスターであるため、レベル7で構成される『クシャトリラ』では採用しやすいのもメリットだ。
ちなみに、相手が「強欲で貪欲な壺」や「トゥーン・キングダム」を発動してもこの効果は適用される。
3つ目の効果でエクシーズ素材が枯渇しない限り、戦闘でも効果でも破壊されないため耐久力も高く評価できる。
より耐久力を高めるために、エクシーズ召喚時はより多くのエクシーズ素材を使っておきたいところだ。
クシャトリラ・バース
永続魔法
遊戯王カードWiki
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分はレベル7モンスターを召喚する場合に必要なリリースをなくす事ができる。
(2):自分メインフェイズに発動できる。
自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、
Xモンスター以外の「クシャトリラ」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
(3):相手が魔法カードの効果を発動した場合に、
自分フィールドに「クシャトリラ」モンスターが存在していれば、
相手の墓地のカードを3枚まで対象として発動できる。
そのカードを裏側表示で除外する。
このカードのおかげで、『クシャトリア』モンスターが既に展開されていも、『クシャトリア』モンスターをリリースなしで召喚することができる。
さらに、2つ目の効果で墓地の『クシャトリア』モンスターもリクルートできるため、更なる展開へ繋げやすい。
除外されている「クシャトリラ」モンスターも特殊召喚できるため、「七星の宝刀」とも非常に相性が良い。
ちなみに、1つ目の効果のリリースが必要なくなる効果は『クシャトリア』に限らず、レベル7モンスター全てに対応するため、「クシャトリラ・ユニコーン」とともにレベル7主体のデッキへ出張することができる。
3つ目の効果は、相手の墓地のカードを3枚まで除外できる。
他の『クシャトリア』の裏側除外の効果発動条件とは異なり、こちらは魔法発動時となる。
3枚と枚数も多く、最近は墓地で発動するカードが多数存在するため有能な効果だと言えよう。
クシャトリラ・プリペア
永続罠
遊戯王カードWiki
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手ターンに発動できる。
手札のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、
「クシャトリラ」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
(2):このカードが既に魔法&罠ゾーンに存在する状態で、
相手が罠カードの効果を発動した場合に、自分フィールドに「クシャトリラ」モンスターが存在していれば発動できる。
相手の手札を確認し、その内の1枚を選んで裏側表示で除外する。
1つ目の効果で「クシャトリラ・バース」と異なるのは、このカードは手札からリクルートできるという点だ。
ちなみに、除外ゾーンから特殊召喚できる効果は同じなので、こちらも「七星の宝刀」と相性が良い。
2つ目の効果はこちらの効果がバレている以上、相手が罠カードを発動してこない可能性はあるが、その分罠カード発動に対する抑止力となる点は評価できる。
まとめ
レベル7で構成されており、裏側除外やモンスターゾーン、魔法&罠ゾーンの使用を封じるなど、特殊な効果で相手を妨害するカテゴリとなっている。
まだまだカードは少ないので、新カードの登場にも期待したいところだ。
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