ポケモンカード拡張パック『ロストアビス』に「ピジョットV」「ネジキ」が収録されることが決定した。
今回はこれらのカードについて相性の良いカードや詳しく考察をしていきたい。
ピジョットV
特性「きえさるつばさ」により、ベンチにこのポケモンがいる時、このポケモンとついている全てのカードをデッキに戻すことができる。
瀕死直前状態であるほどダメージを受けている場合や、デッキ切れになりそうな時に使い、相手に再度を取らせないようにしたり、デッキ切れになるまでのターン稼ぎとして扱うのが、主となってくるだろう。
耐久力特価で壁役として使う
特性「きえさるつばさ」でデッキに戻れば、気絶扱いされることなく、ポケモンを退場させることができるので、耐久力を限りなく高めて場持ちさせれば、より長い時間を稼ぐことができ、最後は特性を使って退場させることでサイドを取られることなく、何もなかったことにすることができる。
耐久力を上げるにはHPを底上げできる「タフネスマント」や、HPを毎ターン回復できる「ミロカロス」の特性「ブライトヒール」、受ける技のダメージを減らせる「エイチ湖」や「キルクス温泉」などがある。
特に、スタジアムカードである「エイチ湖」や「キルクス温泉」は「ピジョットV」の技「フライトサーフ」と相性が良く、火力を上げることができる。
退場前にエネルギーを付け替える
「ピジョットV」が特性で退場する際は、「ピジョットV」についているエネルギーもデッキに戻ってしまうのが勿体ないところである。
鋼タイプを軸に構築しているデッキであれば、「ドータクン」の特性「メタルトランス」で別のポケモンに付け替えておきたい。
また、「アヤシシV」とも相性が良く、バトル場の「ピジョットV」と入れ替えれば、「ピジョットV」をデッキに逃がしつつ、特性の「フロンティアロード」により「アヤシシV」は「ピジョットV」のエネルギーを引き継ぐことができ、即戦力として戦うことが可能だ。
ネジキ
自分のトラッシュのたねポケモンと自分の場のポケモンを入れ替えるサポートカードとなっている。
入れ替え元のダメカンや特殊状態等の全ての効果は引き継がれることになる。
これにより、前のターンでベンチはバトル場に出しているポケモンに対して使った場合、トラッシュからそのポケモンと入れ替えたとしても、前のターンから存在するという扱いになるため、トラッシュから出てきたポケモンはそのターン中に進化することが可能だ。
例えば、前のターンからベンチにいる「アルセウスV」をこのカードを使ってトラッシュの「オリジンパルキアV」に入れ替えたとしても、「オリジンパルキアV」はそのターン中に「オリジンパルキアVSTAR」に進化できるということだ。
不要になったポケモンを別のポケモンと入れ替える
特性を使うためだけに用いられることが多い「ネオラントV」や「クロバットV」は、特性が必要なくなった場合は使い道が薄く、ベンチを圧迫するうえに、相手からも狙われやすいお荷物にしかならない。
これを解消するために、トラッシュから別のたねポケモンを引き上げて、「ネオラントV」や「クロバットV」と入れ替えれば、デメリットなくベンチに必要なポケモンを展開することが可能だ。
「ミュウVMAX」デッキによく使われる「ゲノセクトV」は、特性「フュージョンシステム」で手札補充できる。
こちらも同じ理由で、手札補充が必要なくなると邪魔になってくるので、「オドリドリ」に入れ替えて耐久力を強化していくことができる。
特性の再利用
特性を使ったポケモンは、一旦自分の場から離れてから再度自分の場に戻ってくると、効果がリセットされて同じターン内でも特性を再度使うことができる。
この点を利用して、「ソルロック」の特性「サンエナジー」で「ルナトーン」に超エネルギーを加速し、「ネジキ」で場の「ソルロック」とトラッシュの「こくばバドレックスV」を入れ替える。
「こくばバドレックスV」を「こくばバドレックスVMAX」に進化し、特性の「めいかいのとびら」で超エネルギーを加速。
さらに、「レスキューキャリー」で「ソルロック」を回収し、特性の「サンエナジー」を再度利用して超エネルギーを加速という動き方が可能になり、合計3枚の超エネルギーを加速することができる。
このように、特性を複数回使いたいポケモンに対してうまく使えば、特性の再利用をすることが可能になり、有利に展開することができる。
奇襲性が高い
このカードの面白いところは、入れ替え元のポケモンの状態を引継ぐことと、バトル場のポケモンとも変えることが可能な点である。
これにより、ある程度ダメージを負ったバトル場のポケモンとトラッシュの「かがやくヒードラン」を入れ替えれば、技「レイジングボンバー」により、ダメカンの個数に応じてダメージを大きく与えることができる。
入れ替え元のポケモンに付いていたエネルギーも引き継ぐので、予め育てていればそのまま技を使うことができ、奇襲性が非常に高くなる。
防御面に活かすこともでき、傷ついたバトル場のたねポケモンをトラッシュの「ミルタンク」と入れ替えれば、特性「ミラクルボディ」によりポケモンVからのダメージ一切受けなくなる。
相手がポケモンVに頼った運用をしている場合は、相手の戦術を狂わせることができるので効果的だ。
他にも、耐久力の高い「ハピナスV」の「ハッピーボンバー」でエネルギーを加速したあとに、「ネジキ」で「ディアルガV」や「イベルタル」に入れ替え、「ディアルガV」の場合は「ディアルガVSTAR」に進化させて「スタークロノス」を、「イベルタル」なら「アメイジングデス」などを決めるというロマン専従も難しくないかもしれない。
まとめ
「ピジョットV」は耐久力を高めて場持ちをよくさせ、瀕死寸前に特性の効果で逃げれば、大きく時間を稼ぐことができる。
「ネジキ」は使い方次第でいろんな戦術を生み出すことが可能で、不要なポケモンの入れ替え、特性の再利用、エネルギーが重くて使うのが難しい強力な技の使用といったことが可能になってくるだろう。
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