現在けものフレンズ3で開催されているコラボイベント『ガチャピンとムックの謎の島大冒険!』で新フレンズ「ガチャピン」が登場した。
この「ガチャピン」の攻撃やプラズム、各スキルを見ると、非常に攻撃に特化したステータスとなっており、アタッカーとして活用せざるを得ない。
そのため「フレンドリー属性アタッカーはもうガチャピンだけでよくね?」という意見をネットで見かけることがある。
本当にフレンドリー属性のアタッカーは「ガチャピン」一択なのか?
現在実装されているフレンドリー属性のアタッカーも見直しておきたいので、様々なフレンズと比較して「ガチャピン」がどれだけ有能なフレンズなのかを考察していきたい。
評価の材料としてダメージ量を測るために、ダメージ計算を行っています。
ダメージ計算方法は「アプリ版けものフレンズ3wikiなのだ!」様のサイトを参考にさせていただきました。
計算式や計算にミスがあった場合は、見つけ次第修正します。ご了承ください。
ガチャピン
個人的な意見ではあるが、アタッカーは次の3つを重視してみている。
- 攻撃やプラズム、けものミラクルのダメージの高さ
- 自身の与ダメージバフ効果の所持
- 状態異常耐性
1つ目は言わずもがなであるが、アタッカーなのであれば攻撃とけものミラクルのダメージ量が大きいことが基本中の基本だ。
特にけものミラクルは「状態異常が付与できる代わりに与えるダメージ量が低い」というフレンズも多い。
状態異常は確かに状況によって必要な時もあるが、状態異常の耐性は敵によっても変わってくるので、攻撃の高い汎用アタッカーとして候補から外れてしまう。
「ガチャピン」はけものミラクルでのダメージ量が高いうえにおまけで追加効果も得られる。
追加効果の相手被ダメージ増加は、30%と非常に高く、万が一このフレンズのけものミラクルだけで仕留められなかった時も後続のフレンズで追撃すればダメージ量を稼ぐことができる。
この戦法はシーサーバル道場でも有効な戦い方だ。
さらに相手MP30減少のおまけ効果も付いてくる。
こちらは体力測定等で登場する『むちゃ』レベルの強敵が現れた際に役に立つ。
『むちゃ』レベルになると非常に時間のかかる長期戦を強いられ、相手の必殺技の使用回数も自然と多くなるので、この効果で少しでも使用回数を減らせられれば、パーティの負担も軽くなる。
「ガチャピン」の攻撃に関しては驚異的な高さを誇り、この値は現時点でフレンドリー属性フレンズの中で2番目に高い数値となる。
プラズムも60と非常に高く、Tryフラッグの恩恵を大きく受けやすい。
アタッカーとして求める能力2つ目の「自身の与ダメージバフ効果の所持」だが、「ガチャピン」は待機スキル、特性、キセキ特性の全てで自身の与ダメージを15%上げる効果を持っている。
15%という値も高く、それを3つも持っているという大きなメリットがある。
けものミラクルを打った際のダメージを「攻撃*フラッグ強化*けものミラクルダメージ量*与ダメージバフ効果」の単純計算で求めると、7918*1.05*7*1.15*1.15*1.15*1.15≒101787となる。
※待機スキルは3ターン効果が続くので、2回発動させたものとして考慮する。
後出しになるが、ダメージ計算の前提は下記のとおりとする。
- Beatフラッグでけものミラクルを発動したと仮定する。
- Beatフラッグによるけものミラクルレベル+1は考慮しない。
- けものミラクル+の対応フラッグがBeatフラッグだとしても、ミラクルレベル+1は考慮しない。
- 敵は単体とする。
- 後に登場するダメージ計算も、この前提に従う。
この数値は後に紹介するフレンズと比較するために用いることにする。
アタッカーとして求める能力3つ目は「状態異常耐性」と書いたが、こちらは同じパーティの他のフレンズの効果や、フォトの効果で対処することも可能なので、あればいいなというおまけ感覚で挙げている。
どれだけ攻撃に特化したアタッカーと言えど、ここぞという時にけものミラクルを仕掛けられないのであれば何の意味もない。
そのため、けものミラクルを封じる『くらくら』『くたくた』『ひやひや』『ばてばてヒリヒリ』『びりびり』は非常に厄介な状態異常となる。
また、『しょんぼりきぶん』は特にアタッカーの天敵で、かかった時点で今まで積み上げてきたバフ効果が全て台無しになるので、なんとしても避けたい状態異常だ。
そして「ガチャピン」は『くらくら』『くたくた』『ばてばてヒリヒリ』『びりびり』『しょんぼりきぶん』に対しての耐性を持っており、ここで挙げた6種類中5種類の異常状態の対処法は自己完結する。
唯一対処できない『ひやひや』状態は、最悪攻撃を受けたり、自身が行動すればどうにか解除はできるので融通は多少効く。
シーサーバル道場のように隔月で状態異常攻撃が変わる敵に対しては、汎用性が増すので脳死でパーティに入れても十分に活躍してくれる。
では、ここからは他のフレンドリー属性フレンズと比較していくことにする。
ビャッコとの比較
「ガチャピン」とかなり近いステータスや効果を持っているのが「ビャッコ」だ。
フレンドリー属性フレンズにおいて、攻撃が2番目に高い「ガチャピン」に対して、「ビャッコ」は1番に君臨する。
フラッグ構成もほとんど同じであり、「ガチャピン」のTry中フラッグに対して、「ビャッコ」はTry大フラッグである。
また、「ビャッコ」の待機スキルに至っては、全状態異常解除効果を持ってるので、これだけ見ると「ガチャピン」は「ビャッコ」の下位互換と思われやすい。
まずは攻撃面から見ていきたい。
レベル70時の攻撃が8166、Beatフラッグ強化5%、けものミラクルダメージ量は145%が5回、待機スキルで25%、特性で10%、キセキ特性15%と10%の与ダメバフ効果があるので、先程と同じ計算をすると8166*1.05*1.45*5*1.25*1.1*1.15*1.1≒108126となり、「ガチャピン」の101787より上回る。
しかし、「ビャッコ」のキセキ特性の10%バフ効果は、状態異常になっていない時のみ付与される効果である。
待機スキルで状態異常は回復できるものの、待機スキルを発動した直後に状態異常攻撃をされたら、完全に計算を狂わされることになり、シーサーバル道場では特によくある出来事だ。
状態異常になり最後の10%バフが消えると、ダメージ量は約98296となり「ガチャピン」を下回る。
プラズムも「ガチャピン」の方が高いため、Tryフラッグコーラスがあったとしても「ガチャピン」のダメージを上回ることはない。
そして、全ての状態異常解除の効果は全ての状態異常に対応している以上「ガチャピン」の状態異常耐性より有能な効果と思われがちだがそうでもない。
状態異常解除の効果は待機スキルなので、待機スキルを封じてくる『ばてばてヒリヒリ』『くらくら』『びりびり』には手の打ちようがない。(『びりびり』のみ確率で回避できる。)
このことに関しては、これらの状態異常耐性を常時持っている「ガチャピン」に軍配が上がる。
このようにステータスや効果だけ見れば「ビャッコ」の方が勝っているように見えるが、状況に応じては「ビャッコ」も100%の力を出せなくなり、「ガチャピン」に劣ることもある。
敵と戦う前にどういう状況に直面するかをある程度推測して、どちらのフレンズをパーティに採用するのかを検討する必要がある。
ライジュウとの比較
画像は成長前の内容である。
「サーバル」の攻撃は7854で、フレンドリー属性フレンズの中で6番目に攻撃が高いフレンズである。
けものミラクルでは715%のダメージ量で、待機スキル、キセキ特性で15%のバフ効果があり、高い威力を見込める。
しかし、単純計算では7854*1.06*7.14*1.15*1.15≒78612となり「ガチャピン」の101787には遠く及ばない。
※待機スキルの与ダメ15%増加は2ターンしか続かないため、発動は1回のみで計算。
「ライジュウ」の火力を上げるには、キセキ特性にある『びりびり』状態の相手に対して30%の与ダメージが上がる効果を使わなければならい。
この効果を利用すれば、ダメージ量102196まで上がるので、「ガチャピン」をわずかに超える。
『びりびり』状態にさせるには「ライジュウ」のけものミラクルでも可能だが、けものミラクルのダメージを与えてから『びりびり』になるため、タイミング的に30%のバフ効果が乗らない。
Beatフラッグでも可能だが、中確率なので安定しない。
確実に『びりびり』状態にするなら、「シヴァテリウム」のけものミラクルを使っていくのが一般的だろう。
よって、「シヴァテリウム」と併用することで「ガチャピン」を超える火力は出せるが、その差もわずかなので、「シヴァテリウム」でパーティ枠1つを潰してまで「ライジュウ」を採用するかは考えどころだ。
一応「ライジュウ」はフレンドリー属性の味方にも『びりびり』耐性を付与できるので、相手の『びりびり』攻撃がどうにもならない等の明確な理由があるときに採用するのが良いだろう。
そうでなければ、安直に「ガチャピン」を選択したほうが強い。
シヴァテリウムとの比較
画像は成長前の内容である。
「シヴァテリウム」のけものミラクルは、相手全体に700%を均等割で与える。
ここでは、単体の敵を想定しているので、単純に700%のダメージ量とする。
攻撃は7780で、待機スキル、特性、キセキ特性の全てのバフ効果を含めると、7780*1.06*7*1.1*1.15*1.1*1.1≒88360となり、「ガチャピン」を下回る。
※待機スキルの与ダメ10%増加は2ターンしか続かないため、発動は1回のみで計算。
ちなみに、待機スキルでは相手の被ダメージ増加効果もあるので、計算よりもう少し高い値を狙えるだろう。
この計算はBeatフラッグでけものミラクルを使った場合の計算である。
「シヴァテリウム」の特性の15%や、キセキ特性の10%バフはBeatフラッグ時という条件があるため、必ずしもこの値が出せるとは限らない。
待機スキルの発動率も70%なので、少し安定性に欠ける。
そのため、待機スキルが発動せず、Actionフラッグでけものミラクルを使った場合で計算をすると、7780*1.05*7*1.1≒62901と極端に下がってしまうことが分かる。
また「ガチャピン」と違い、「シヴァテリウム」は全ての状態異常の耐性を持ち合わせていないので、状態異常から守るには他のフレンズのスキルやフォトで補正してあげる必要があり、パーティ枠やフォト枠を圧迫させてしまう。
「シヴァテリウム」が有用な点は、待機スキルと特性のバフ効果が見方全体に付与されることだ。
そのため、自分も強化しつつ、他のアタッカーも火力を上げることができるのはなかなか魅力的だ。
この点は、自身しか強化できない「ガチャピン」とは大きく差別化していると言える。
そこで、相性の良いアタッカーが先程も挙げた「ライジュウ」となる。
「シヴァテリウム」のけものミラクルで『びりびり』を付与できるので、「ライジュウ」キセキ特性により30%の高いバフ効果を得られる。
また、「シヴァテリウム」はBeatフラッグが3枚構成になっている。
「シヴァテリウム」も「ライジュウ」も、けものミラクル+に対応するフラッグがBeatであることや、「シヴァテリウム」のBeatフラッグによるバフ効果があるという点で、噛み合っているのは評価できる。
このように「シヴァテリウム」単体で高火力を狙うのは難しいが、「ライジュウ」等の他のアタッカーと協力して火力を出すという戦い方は、「ガチャピン」にはない方法だと言えよう。
マカミとの比較
「マカミ」も純粋に攻撃が高いフレンドリー属性のフレンズで、その攻撃の高さは4番目に位置する。
他のフレンズと同じように計算すると、攻撃7853、けものミラクル214%が3回、追加で46%が3回、待機スキルで10%バフ、特性で15%バフ、キセキ特性で15%と10%のバフなので、7853*1.06*(2.14*3+0.46*3)*1.1*1.15*1.15*1.1≒103900となり「ガチャピン」よりダメージを稼げる。
ただし、これもバフ効果には条件があり、特性のバフ効果はBeatフラッグのみで発動する。
他にも、けものミラクルの追加攻撃やキセキ特性の10%バフは、相手がリラックス属性である必要があるが、月曜日のシーサーバル道場で使うと考えれば何も気にすることはないだろう。
「ガチャピン」のダメージ量101787、「ビャッコ」のダメージ量108126、「マカミ」のダメージ量103900と並べてみると3者とも大差はない。
そのためこれより先は、どのフレンズを採用するかは各隊長の考え方次第になる。
単純に火力だけで見たら、「ガチャピン」<「マカミ」<「ビャッコ」の順番だが、「ビャッコ」は状態異常を回復できなかった場合に、「マカミ」はBeatフラッグが来なかった場合にそれぞれバフ効果が外れてしまうので、最高火力を出せるかという安定性に関しては「ビャッコ」<「マカミ」<「ガチャピン」になるだろう。
状態異常に関しても「ガチャピン」は広範囲の状態異常耐性を持ち、「ビャッコ」は自身の待機スキルでカバーできる状態異常は自己回復でき、「マカミ」も「ガチャピン」が持ち合わせていない『ちぐはぐリズム』や『ぼんやりうっかり』耐性を持っているため、どれが強いというのはなく、敵や状況に応じて有用性が変わってくる。
火力、安定性、得意な状態異常の全てを加味して採用するフレンズを考えてほしい。
サーバルとの比較
「サーバル」の攻撃は7775で、フレンドリー属性フレンズの中で6番目に攻撃が高いフレンズである。
そして何よりの特徴はキセキ特性解放で『ためこみ上手』状態を得ることだ。
「サーバル」の攻撃や効果をすべて考慮して先程と同じ計算をすると、7775*1.06*(1.4*2+2.8)*1.1*1.2≒60921と今までのフレンズと比べて圧倒的に低く思えるが、『ためこみ上手』となると連続でけものミラクルを発動できるので単純に60921*2=121842と合計ダメージ量が膨れ上がる。
1回目のけものミラクルで敵の被ダメージが増加しているほか、2回目けものミラクルの行動順バフも含めれば、もっとダメージ量は高いだろう。
欠点は状態異常耐性が皆無という点だ。
状態異常攻撃を使用してくる相手と戦うことになるのであれば、味方フレンズのスキルや、フォトで補ってあげる必要が出てくるため、その分だけパーティやフォトの選択幅を苦しめることになる。
特に、けものミラクル2回分のMPを溜める必要がある以上、『ぼんやりうっかり』状態は天敵でMP不足になりやすい。
自身の待機スキルで合計50までMPを増やすことができるが、ターン経過で少量ずつ増加していくため、途中で『ぼんやりうっかり』になると、無駄になってしまう部分が発生する。
また、アタッカーにしてはプラズムが30と低く、Tryフラッグの効果が低いうえに、けものミラクルを2回に分けて打つ以上、2回目のけものミラクルにはTryフラッグのバフ効果が乗らないのも痛い点となる。
単純に戦えば「ガチャピン」よりも「サーバル」の方がダメージ量は稼ぎやすいが、状態異常やTryフラッグを考慮すると「ガチャピン」の方が扱いやすく、安定した火力を出せる。
まとめ
「ガチャピン」は高い攻撃、複数の与ダメージバフ効果、広範囲の状態異常耐性を持っており、戦略を立てずに攻めても、期待通りの火力を出しつつ高い安定力があるのが魅力である。
よって、誰をアタッカーに採用するか迷った場合は、とりあえず「ガチャピン」を採用しておけば間違いはないだろう。
だからと言って、フレンドリー属性のアタッカーは「ガチャピン」一択となるわけではない。
敵の状態異常技に合わせて対応できるようにしたいのか、仲間と協力して高火力を出したいのか、リスクを取ってでも「ガチャピン」を超える最大火力を狙いたいのか、目的によって採用するフレンズは変わってくると思うので、ここは各隊長の判断力が試されるところだ。
コメント
けものミラクル+を考慮するのだ
今回は全員Beatフラッグでの想定で計算したいという意向がありました。
けものミラクル+を考慮すると、フレンズによって対応するフラッグが異なり、
一部のフレンズのけものミラクル+にてダメージが大幅に増加しそうだったので、
公平さを保つために計算から除外しました。
ご了承ください。
めっちゃ参考になったのだ。ミラクルが安定するムックばかり注目してたけど、ガチャピンも活躍してもらおうと思うのだ!
ありがとうございます。
確かにMPに特化したムックの性能が珍しいこともあり、
ガチャピンは若干スルーされてた感じはありますね…。
ガチャピンも優秀なステータスを持っているので、
立派なアタッカーとして活躍してくれると思いますよ!
ライジュウ、シヴァテリウムのコンビは、単純にむちゃでびりびりでパーティの生存能力を高められるのがポイントですね。
道場ではガチャピン一択でしょうが……
ダメージが大きい『むちゃ』相手の場合は、
被弾回数を減らせるので、確かにびりびりは効果的ですね。
道場でも「びりびり状態時被ダメージ15%増加」等のボーナス効果があったり、
ガチャピンでもカバーできない状態異常攻撃を持っていたりと、
シーズンによって敵のステータスも変わってくるので、
シーズン毎に最適のパーティを考慮する必要はありますね。
詳しい解説で文章もわかりやすくまとまっていて助かります!
(画質が悪くて文字が見えにくいのと属性の表記がタグだけみたいのなので上の方の大きくあれば百点満点なのだ!!)
ありがとうございます。
画質が悪いという問題点は私の方でも把握済みで、対処策を検討中です。
改善までもう少々お待ちください。