6/11(土)発売の「アニメーションクロニクル2022」に、「ダイナ・タンク」、「ダイナ・ベース」が収録されることが決定された。
各カードについて触れて解説していきたい。
ダイナ・タンク
融合・効果モンスター
https://yugioh-wiki.net/index.php?%A1%D4%A5%C0%A5%A4%A5%CA%A1%A6%A5%BF%A5%F3%A5%AF%A1%D5
星7/地属性/機械族/攻 ?/守2100
機械族モンスター+恐竜族モンスター
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードの攻撃力は、このカードの融合素材とした恐竜族モンスターの元々の攻撃力分アップする。
(2):フィールドのこのカード1枚のみを対象とする効果が発動した時、
このカード以外のフィールドのカード1枚を対象として発動できる。
その対象を正しい対象となるそのカードに移し替える。
(3):このカードが相手によって破壊された場合に発動できる。
自分の墓地から恐竜族モンスター1体を選んで特殊召喚する。
恐竜族は攻撃力が高いモンスターが非常に多い。
そのため、攻撃力は高いがデメリットなどの効果を併せ持つ恐竜族モンスターを融合素材としてしまえばより効率的に融合召喚できる。
例えば、通常召喚できない「炎霊神パイロレクス」や、自分のライフポイント分攻撃力が下がる「ダイノルフィア・ケントレギナ」などを素材とすれば、デメリット効果を気にせずに高い攻撃力を維持できる。
「オーバーテクス・ゴアトルス」も素材とするだけで、「進化薬」魔法カードをサーチできるので、一石二鳥だ。
あと扱いやすいところでいえば「ダイナレスラー・パンクラトプス」がいいだろうか。
万が一このカードが破壊されても、3つ目の効果で「ダイナレスラー・パンクラトプス」自身を蘇生できるので、一気に劣勢になることは考えにくい。
もう一つの融合素材である機械族モンスターはこの後に述べる「ダイナ・ベース」が一般的になるだろう。
2つ目の効果は、このカードを対象としてカードが発動されたら対象を移し替える効果で、うまくいけば妨害系の効果を相手に跳ね返すことが出来る。…が、効果が知られている以上、わざわざこのカードに対して直接対象を取るカードなんて発動させてくることはないだろう。
また、このカード以外は対象に取られても守ってはくれないので、あくまで牽制できるレベルの効果だと認識しておくべきだ。
3つ目の効果は相手によって破壊されればよいので、自分から攻撃力の高い相手に攻撃して自爆しても発動する。
あまり使い道は多くないと思うが、墓地にいる、より強い恐竜族モンスターを呼び出したい場合は有効なので、覚えておいて損はない。
ダイナ・ベース
効果モンスター
https://yugioh-wiki.net/index.php?%A1%D4%A5%C0%A5%A4%A5%CA%A1%A6%A5%D9%A1%BC%A5%B9%A1%D5
星4/地属性/機械族/攻 0/守2100
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分のLPが相手より少ない場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):自分メインフェイズに発動できる。
融合モンスターカードによって決められた、
フィールドのこのカードを含む融合素材モンスターを自分の手札・フィールドから墓地へ送り、
その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
1つ目の効果はライフポイントに依存するため、必ずしもタイミングよく発動できるわけではないが、ライフポイントをコストとするカードが多い『ダイノルフィア』なら容易に条件を満たしやすい。
また、「ダイナ・タンク」の時にも述べたように、「ダイノルフィア・ケントレギナ」、「ダイノルフィア・テリジア」は恐竜族モンスターなので、2つ目の効果でそのまま「ダイナ・タンク」の融合素材としても使える。
ほかに「ピリ・レイスの地図」とは非常に相性がいい。
ライフポイント払って調整できるほかに、このカードもサーチ対象にできる。
2つ目の効果は恐竜族モンスターと組み合わせて「ダイナ・タンク」を出してくれと言わんばかりの効果である。
恐竜族デッキで協力のカードである「究極進化薬」も恐竜族以外のモンスターが必要になるため、恐竜族デッキにこのカードを採用しやすい。
しかし、この効果はそれだけにとどまらない汎用性の高さがある。
「サイバー・ドラゴン」と組めば「キメラテック・フォートレス・ドラゴン」を出すこともでき、「ダイナ・タンク」が機械族モンスターの融合素材を必要とする以上、『サイバー・ドラゴン』+『恐竜族』という組み合わせのデッキも十分あり得る。
「サイバー・ドラゴン・ネクステア」とも相性がいいのも評価できる。
他には炎属性恐竜族の『ジュラック』と組めば、「重爆撃禽ボム・フェネクス」や「起爆獣ヴァルカノン」も派生先の候補として挙がる。
そして、「ダイナ・ベース」の汎用性の高さは、恐竜族に限らず、他の様々なテーマでも採用しやすいところにある。
先程挙げた「重爆撃禽ボム・フェネクス」や「起爆獣ヴァルカノン」を採用するなら『ヴォルカニック』と組むのも悪くない。
『シャドール』なら「エルシャドール・シェキナーガ」も出すことが出来る。
他に思いつくものは「ガーディアン・キマイラ」あたりか…。もっと探せば、まだまだ候補は出てくるかもしれない。
このように「ダイナ・ベース」は無理して恐竜族と組み合わせなくても、他のデッキでも採用しやすい属性、種族、効果となっている。
まとめ
「ダイナ・タンク」という機械族+恐竜族という組み合わせで、少し違和感のある無いように思えたが、同時に収録される「ダイナ・ベース」のおかげで、扱いやすく強いアタッカーになってくれるモンスターが恐竜族主体のデッキに登場した。
そして、さらに注目すべきところは「ダイナ・ベース」の汎用性であり、機械族+恐竜族という可能性を作っただけでなく、『サイバー・ドラゴン』、『ヴォルカニック』、『シャドール』等にも出張できる非常に優れたカードとなっている。
ここで上げた以外にも、融合を使う相性のいいテーマがあるかを探ってみたいものだ。
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