先日、四神の長と呼ばれる「麒麟」がすてっぷあっぷしょうたいにて実装された。
「麒麟」はメインストーリーでも登場しており、実装されるのが今か今かと待ちわびていた人も少なくないだろう。
また、四神の長ということもあり、さぞステータスは恐ろしいほど強力であることに間違いないと予想していた人も多い。
実際に蓋を開けてみたところ、「麒麟」はアクティブ属性のフレンズであり、癖は強いものの主に味方へのバフや蘇生を得意とするサポート型であることが分かった。
また、バフ効果の中には与ダメージを上げる効果も含まれており、この上昇率が非常に高い。
しかし、既にアクティブ属性のフレンズには与ダメージバフを得意とするフレンズは多く存在し、現環境のシーサーバル道場においては、アタッカー1人とバッファー4人と極端なパーティでランキング上位を占めている。
その中で新たなに登場した「麒麟」を含めて、今回はアクティブ属性の与ダメージバフフレンズの比較をしていくことにする。
比較するフレンズは「【時代が来たのだ!】アライグマ」「【笑顔をお届け!】コツメカワウソ」「コヨーテ」「ユニコ」「麒麟」の5人を対象とする。
各フレンズのステータス
アライグマ
与ダメージバフ効果は、けものミラクルとキセキ特性の2つのみ。
けものミラクルでの高い与ダメージバフ効果を発揮できるが、継続ターン数が短めなので、発動する際は他のフレンズの攻撃系けものミラクルの準備ができてから狙っていきたい。
得意技や待機スキルによりMPも多少加速できるので、パーティ全体のけものミラクルの準備にも貢献してくれる。
また、けものミラクルには貴重な蘇生効果を持つ。
蘇生効果を発動する場合はバフ効果は落ちるが、蘇生後の体力回復も50%と回復力が高く優秀であるため、長期戦でも難なく活躍することができる。
与ダメージバフ効果はけものミラクル、キセキ特性を合わせて、1.5*1.15=1.725倍のバフ効果を持つ。
コツメカワウソ
与ダメージバフ効果は、けものミラクル、特性の2つ。
必要MPが低く、高頻度でけものミラクルを狙えるうえに、継続ターン数も3ターンと長いので優秀。
待機スキルで自身のMP加速も行うことができるので、MP溜めには然程困らないだろう。
どのバフ効果もこれといった発動条件はないため、非常に扱いやすいのも魅力だ。
キセキ特性では一度だけ体力を20%回復できるため、被ダメージ軽減効果を積むことができれば、それなりに固いタンク役としても活躍できる。
与ダメージバフ効果はけものミラクル、特性を合わせて、1.25*1.15*1.05≒1.509倍のバフ効果を持つ。
コヨーテ
与ダメージバフ効果は、けものミラクル、待機スキル、キセキ特性の3つ。
特性の与ダメージバフ効果は自身のみなので、ここではカウントしないことにする。
味方に対してバフをかける効果を多く持ち、パーティで連携して戦うのを得意とするフレンズである。
特にけものミラクルの効果の大きさは味方の生存数に依存する。
そのため、味方をいかに守りながら戦うのが重要で、自身だけでなく、味方の耐久力を心がける必要がある。
待機スキルや特性により被ダメージ軽減を図れるが物足りないので、別途タンク役を用意するか、フォトで補強すべきだろう。
見方を守る必要がある分、全員生存している時のけものミラクルによるバフ効果は1.6倍となり魅力は高い。
得意技により、相手の被ダメージ増加も狙えるので、シーサーバル道場ではダメージ量の底上げをすることも可能だ。
けものミラクルの必要MPは120と高く、短期戦ではけものミラクルを狙うのは難しい。
待機スキルやキセキ特性でMPを溜められるものの、増加量は低いので別途MPを溜める手段を考える必要はある。
与ダメージバフ効果はけものミラクル、待機スキル、キセキ特性を合わせて、1.6*1.02*1.1≒1.795倍のバフ効果を持ち、これはパーティ全員が生存している時の計算となる。
ユニコ
与ダメージバフ効果は、けものミラクル、待機スキル、特性の3つ。
けものミラクルは3ターン続くが、必要MPが100と少し重く、高頻度で打つのは難しいだろうが、味方の状態異常を解除できる効果は非常に優秀で、味方がけものミラクを封じる状態異常を受けていた場合はそれを解除し、次のターンでバフ効果を含めたけものミラクルで攻撃を狙うことも可能になる。
ただし、自身に対しても状態異常耐性は無いため、「ユニコ」がけものミラクを封じる状態異常にならないように対策は必要になってくる。
どのバフ効果も発動条件は無いため扱いやすく、バフ量も比較的高めな点は評価できる。
待機スキルの継続ターン数が短いことを考慮し、3ターンの行動を「けものミラクル→待機スキル→待機スキル」という順番で行動すれば最大火力を出すことができるので、与ダメージバフ効果はけものミラクル、待機スキル2回分、特性を合わせて、1.45*1.13*1.13*1.1≒2.037倍のバフ効果を持つ。
麒麟
与ダメージバフ効果は、けものミラクル、特性の2つ。
特にけものミラクルのバフ効果が高く、属性問わず味方の与ダメージを35%増加させ、アクティ属性には追加で15%上昇する。
「アライグマ」と同様にけものミラクルで蘇生効果を持ち、味方全員を蘇生させる強力な効果を持っているが、蘇生効果は「麒麟」のみが生存している時にしか発動しないため、条件は非常に厳しい。
この条件を満たすために特性などで多少フォローはできるものの、ある程度戦略を考えないと狙って発動できるものではないだろう。
また、けものミラクルの必要MPは非常に高く、けものミラクルの頻度を上げたいのであれば、MPを加速する手段は何かしら必須になり、短期戦ではむしろ2回目以降の発動は諦めた方が良い。
キセキ特性により状態異常にならないのは優秀で、これによりMPを溜められないぼんやりうっかりや、けものミラクルを封じるひやひややくたくた状態を防げるのは評価できる。
与ダメージバフ効果はけものミラクル、特性を合わせて、1.35*1.15*1.06*1.07≒1.761倍のバフ効果を持つ。
「麒麟」については下記記事で説明しているので、こちらを参考にしてほしい。
与ダメージバフ効果比較
ここで各フンレンズのけものミラクル、待機スキル、特性、キセキ特性をすべて組み合わせた合計バフ値を下記表にまとめてみた。
フレンズ名 | けものミラクル | 待機スキル | 特性 | キセキ特性 | 合計 |
アライグマ | 1.45~1.5倍 | なし | なし | 1.15倍 | 約1.668~1.725倍 |
コツメカワウソ | 1.25倍*1.15倍 | なし | 1.05倍 | なし | 約1.509倍 |
コヨーテ | 1.12~1.6倍 | 1.02倍 | なし | 1.1倍 | 約1.257~1.795倍 |
ユニコ | 1.45倍 | 1.13倍*1.13倍 | 1.1倍 | なし | 約2.037倍 |
麒麟 | 1.35倍*1.15倍 | なし | 1.06倍*1.07倍 | なし | 約1.761倍 |
「アライグマ」と「コヨーテ」は味方の生存しているフレンズ数に応じてバフ量は変わるが、最大値を出せる状態で考慮した場合、バフの効果が高い順は、ユニコ>コヨーテ>麒麟>アライグマ>コツメカワウソ という順番になる。
けものミラクルに要するMPが多ければ多いほどバフ値の合計は高いと推測していたが、MP160と一番高い「麒麟」は3番目となり、「ユニコ」と「アライグマ」は必要MP100と同じであるが、それぞれでバフ値の合計は1番目と4番目を取っており、MPの必要量には比例しない結果となった。
各戦闘でのおすすめフレンズ
今回の結果で「ユニコ」が一番高いバフ効果を持つことは分かったが、一番高いからと言って「ユニコ」以外が下位互換というわけではない。
戦況に応じて各フレンズの強みを活かせば、得意不得意の部分が現れてくるので、ここからは各戦闘においてアクティブ属性のバッファーを使う場合は誰を採用すべきかを解説していきたい。
高難度クエスト
高難度クエストで登場する強敵はとにかく耐久力が高い。
そのうえいやらしい状態異常を含む全体攻撃をしてくることが多いため、持久戦に持ち堪えられるフレンズを採用するのが好ましい。
そこで、最適なフレンズは「麒麟」であろう。
「麒麟」はけものミラクルにはパーティ全体の蘇生効果を持ち、蘇生後の体力回復効果も高いため戦闘に復帰したフレンズがすぐに倒されることも少ない。
この蘇生効果を狙うには「麒麟」以外のフレンズが全員ギブアップしている必要があるため、条件は難しそうに見えるが、「麒麟」さえギブアップしないように立ち回りさえすればこの状態を狙えないわけでもない。
例えば、フォトにより「麒麟」の体力回復効果や被ダメージ軽減効果を付与して耐久力を高めたり、他の味方のヘイトを上げて「麒麟」に攻撃が回らないようにしたりと、方法はいくつか考えられる。
相手の状態異常攻撃も「麒麟」のキセキ特性を解放していれば何も問題はない。
逆に「麒麟」を守ることと「麒麟」のMP管理さえうまく行えば、高難度クエストで撤退することはほぼほぼ無くなるだろう。
どうしてもこの運用が難しいというのであれば、「アライグマ」を採用するのも手だ。
「アライグマ」もけものミラクルに蘇生効果を持っているので、似たような立ち回りは行うことができる。
また、必要MPも「麒麟」より低く、蘇生効果に条件は無いので扱いやすさにおいては「アライグマ」の方が勝る。
保険として「麒麟」が万が一ギブアップした時用に「アライグマ」で蘇生するというガチガチに守りに固めたパーティも面白いかもしれない。
ちからくらべ
ちからくらべでは相手のパーティ構成にも寄るため一概に言うのは難しいが、「マーモット」や「ウィッチ」でMPを加速して「チンチラ」等の全体攻撃けものミラクルで短期決戦に持ち込むパーティ構成が多い傾向にある。
短期決戦に持ち込まれると必要MPが多いフレンズでは、けものミラクルを発動させる前にギブアップしてしまうことも少なくないので、「コヨーテ」ぐらいのMP量になるとかなり不利になってくるだろう。
「コツメカワウソ」であれば、必要MPが少なく、高い頻度でけものミラクルを狙っていくことができる。
また、相手の全体攻撃をくらったとしても、味方全員を一度だけ体力20%を回復させることができるので、被害をかなり抑えることも可能だ。
他の候補として「麒麟」もおすすめできる。
ただし、ここではけものミラクルを狙っていくのではなく、キセキ特性によるおかわりゲージを増加させる目的で採用することになる。
フレンズ戦ではなるべく早く相手の数を減らすことで有利になりやすいため、先行の1ターン目から5回行動を行い、相手フレンズ一人でもギブアップさせることができれば大きなアドバンテージとなってくれるだろう。
シーサーバル道場
ダメージ量を稼ぐことが目的となるシーサーバル道場では、バフ効果の高い「コヨーテ」や「ユニコ」が活躍しやすい。
シーサーバル道場では比較的にフレンズがギブアップしにくい点から、「コヨーテ」のけものミラクルによる高いバフ効果を見込むことができる。
また、得意技によって味方の与ダメージだけではなく、相手の被ダメージも増加させられるのでダメージを稼ぎやすい。
「ユニコ」も単純にバフ効果が高く扱いやすいうえに、けものミラクルでは味方の状態異常解除効果を持っているため、状態異常攻撃を確実に持っているシーサーバル道場の敵に対しては心強い保険となってくれるだろう。
また、必要MPが低い「コツメカワウソ」であれば、Wバフを狙いやすく、Wバフを成功させることができない人は「コツメカワウソ」を採用して練習するのもありだ。
「コツメカワウソ」でWバフを成功させれば、1.25*1.15*1.25*1.15*1.05≒2.170倍となり、「ユニコ」の最大バフ量を超えることができる。
上級者になれば「ムック」等を採用して「ユニコ」や「コヨーテ」のWバフを成功させることも可能になってくるため、慣れてきたら挑戦するのもありかもしれない。
このWバフを成功させるという意味でも「麒麟」の採用価値はあり、アクティブ属性の味方にはけものミラクルによってMPを補填できるため、Wバフを成功させやすい一面がある。
Wバフを成功できなかったとしても、MPが溜まり切らなかった味方の補填ができるというだけでも十分ありがたい効果だ。
また、戦闘開始時におかわりゲージが増加し行動回数が増えるため、単純にダメージ稼ぎになる他、次に来るフラッグを先読みできるため、作戦が立てやすくなるのも評価できるメリットだ。
まとめ
今回紹介した5人のフレンズの与ダメージバフ効果を高い順で並べると、ユニコ>コヨーテ>麒麟>アライグマ>コツメカワウソ という順番になることが分かった。
ただ、戦況に応じてどのフレンズを使うかで有利不利が分かれてくるため、必ずしもバフ効果が高いフレンズが強いというわけではないことは再認識しておきたい。
パーティの他のフレンズや、フォトの組み合わせ、仮想している敵等をすべて考慮して、最適なフレンズを選択して欲しい。
コメント
コツメのバフ値間違えてるのだ
コツメカワウソのキセキ特性が自身のみの与ダメージバフでしたので修正しました。
これで問題ないでしょうか。
ご指摘ありがとうございました。
こういう比較記事は「かなり」助かります
周りにフレンズ愛でる派が多いと性能論議をしにくい時があるので
いつも記事楽しみにしております
ありがとうございます。
今後も役立つ記事を提供できるよう努力していきたいと思います。